今月の「古楽の楽しみ」~ヘンデル2015年02月14日 10時43分36秒

Tenor1966さんのご催促で、放送にぎりぎり間に合いました。感謝。

ヘンデル器楽曲の傑作である op.6のコンチェルト・グロッソが、今月の主役です。全12曲、いずれ劣らぬ名曲ですが、そればかりというのは避けて、イタリアン・カンタータを間にはさむ形で構成しました。したがって、放送に出るのは8曲です。演奏は全部変えようと思い、クォリティ、適性、新鮮度、演奏時間(放送ですからこれが重要)の4つの観点から、集めたCDを振り分けました。

16日(月)は、第1番ト長調(ピノック~イングリッシュ・コンサート)と第3番ホ短調(ゲステール~アルテ・デイ・スオナトーリ←ポロネーズ楽章があるのでポーランドの楽団を選択)の間に、二重唱カンタータ《恋のいさかい》(アージェンタ/チャンス/フライブルク・バロック・オーケストラ)をはさみます。

17日(火)は、第5番ニ長調(アーノンクール~WCM)と第6番ト短調(ヘンゲルブロック~フライブルク)の間に、カンタータ《捨てられたアルミーダ》(メイ、イル・ジャルディーノ・アルモニコ)をはさみます。

18日(水)は、第7番変ロ長調(コンバッティメント・コンソート・アムステルダム)の次に、カンタータ《胸が騒ぐ》(ヤーコプス/レオンハルト)。第8番ハ短調(マンゼ~エンシェント)の次に、カンタータ《クローリ》(トルー/コントラスト・アルモニコ)。《胸が騒ぐ》は私が若い頃に書いた解説でまだ出回っているようですが、その後の研究でイタリア時代ではなく、ロンドンに来てから作曲されたことがわかっています。修正するすべがなく、申し訳ありません。

19日(木)は、第10番ニ短調(クリスティ~レ・ザール・フロリサン←曲がフランス様式ですので)の次に、宗教的カンタータ《ああ、あまりに不釣り合いな》(フォン・オッター/ムジカ・アンティクヮ・ケルン)。第12番ロ短調(ホグウッド~ヘンデル&ハイドン・ソサエティ)の次に、カンタータ《曙は東に輝き》(コヴァルスキー/ベルリン古楽アカデミー)。長調と短調1曲ずつで進めてきましたが、この日だけ、短調2曲になりました。第11番イ長調もいい曲ですが、第10番、第12番を落とすにしのびなく。

イタリアン・カンタータにも、美しい曲がたくさんありますね。それらの若々しい輝きに比較すると、コンチェルトのイギリス的風格が際立ちます。広々した気持ちになれる1週間を目指しました。落としてしまった4曲(2、4,9、11)、ごめんなさい!

コメント

_ Tenor1966 ― 2015年02月14日 17時53分49秒

礒山先生、ありがとうございます。
ヘンデルが好きな知人にこちらのブログの記事を紹介しようと探したらまだなかったことに気付いたものですから。
月曜日からの放送を楽しみにしています(^^♪

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