命の洗濯 ― 2015年08月06日 07時20分37秒
2日(日)は、須坂で《トリスタンとイゾルデ》をテーマとして講演した後、バッハの会会長様の心づくしで、山田温泉平野屋さんに一泊。志賀高原に向かう谷間にある宿です。温泉は家族的な宿に限る、と思ってしまうほど気持ちのいいところで、谷を渡る風の、涼しいこと。
翌日も、好天です。同行したまさお君(長年の親友かつアシスタントで、物知りのため事典のように使える)の発案で、「鬼押出し園」に向かいました。彼が子供の頃住んでいたところに近いのであるとか。私も千曲の育ちなので、昔父が「鬼押し出しに行ってきた」という話をしていたのを、かすかに覚えています。
軽井沢で下車、群馬県側に入ったところにある鬼押し出しは、浅間山の裾野に広がる奇岩の密集地帯。江戸時代の大噴火によって生まれた景観だそうで、鎮めのため建立されたお寺と一つになっていまです。
自然の雄大さは、想像を超えたすばらしさでした。眼前に浅間山がドーンと聳え、広がり感が、かぎりないほど。酷暑の東京で仕事を続け、調子も芳しくなかったのですが、自然を呼吸することで、身体から毒素が抜けていくような感じがしました。自分は山が好きだなあ、と思うことしきり。
遊歩道が多角的に設置されていて、奥の方にいくと、静寂そのものになります。ウグイスの声を聴いたのは何年ぶりでしょうか。たっぷり歩き、元気の出てくる1日になりました。
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