今月はヘンデル三昧で2016年02月04日 22時50分09秒

今月の「古楽の楽しみ」、再放送よりは新しい企画をということで、オール・ヘンデルを作りました。 op.3のコンチェルト・グロッソを聴き進めながらいろいろな作品を混ぜていく、という趣向です。当初器楽曲のみと考えていましたが、結局、声楽曲もいくつか入りました。にぎやかな朝になります。

2月8日(月)は、 op.3-1変ロ長調から出発します。ターフェルムジークの活発な演奏で。次がユトレヒト・テデウム。イギリスにおけるヘンデルの地歩を固めた作品です。これはプレストン~エンシェントを使いました。最後はオルガン・コンチェルト op.4-4です。来日中のギエルミの演奏です。

9日(火)は、 op.3-2変ロ長調から。演奏はモルテンセン~EUバロック・オーケストラの新録音です。次に、《ユトレヒト・テデウム》の姉妹作、《ユトレヒト・ユビラーテ》。演奏は同じくプレストンにしました。次に op.3-3ト長調を、ホグウッド~ヘンデル&ハイドン・ソサエティで。最後を、アランのオルガンとフライブルク・バロック・オーケストラの演奏するオルガン協奏曲 op.4-2で締めました。

10日(水)は、 まずヘ長調op.3-4をピノックで。ピノックの演奏は、やはり一番安心して聴けますね。生き生きして、品格があります。次に、ピノック編の《パッサカリア、ジーグとメヌエット》。これはトリオ・ソナタからの編曲なのですが、とてもいい曲です。彼の《王宮の花火の音楽》のCDに入っています。

次に同じくピノックで、協奏曲ヘ長調HWV331(演奏は間に op.3-5のアダージョを挿入)。「古楽の楽しみ」のテーマソングは《水上の音楽》と認識されていると思いますが、じつはこのHWV331、パロディ作品なのです。次にニ短調 op.3-5を若き日のアーノンクールで聴き(ちょっと作りすぎのような)、《戴冠式アンセム》の〈あなたの御手が強められ〉で結びます。演奏はモルテンセン。

11日(木)は、残るニ長調 op.3-6を、ミンコフスキの元気のいい演奏で。オーボエ協奏曲ト短調(ピノック)、協奏曲《アレクサンダーの饗宴》(ベルリン古楽アカデミー)、ハープ協奏曲(ローレンス=キング)と進み、締めは〈シバの女王の登場〉(ピノック)にしました。この日のみ、オール器楽となりました。

ヘンデルの音楽は、とにかくにぎやか。スピーカーから飛び出そうなそのエネルギーを浴びて、元気を出していただければと思います。

コメント

_ 久美 ― 2016年02月05日 12時09分57秒

そうですね。立春もむかえましたし、元気なヘンデルの朝はいいですね。バッハとヘンデルは同じ生年のせいか音楽や活動が比較されますね。ひとくちに天才といってもいろんな種類があるのだなと思います。さて、
最近、先生のブログを拝読して感動したことがいくつか。
オルガンのリューブザームさんが楽屋で涙をされていたというくだり。即興演奏の加藤さんのスゴイ即興のもよう。礒山先生がATM機の難もダブルブッキングの難もかわし失踪もしておられない無事。天才にもいろんなバリエーションがあります。みなさん活き活きされています。感動します!

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