バッハの発信地、岡山2014年02月13日 21時07分40秒

9日(日)。東京は雪でたいへんだったようですが、岡山は雪も上がり、晴天でした。3時開始のコンサートまで時間があるので、岡山城から後楽園まで、散策。松本城とは違って岡山は宇喜多ですから、領主の知名度があります(松本は小笠原、戸田)。


私が訪れたコンサートは、バッハの《ヨハネ受難曲》です。オーケストラが岡山フィル、合唱が岡山バッハカンタータ協会、指揮が岡フィル首席のハンスイェルク・シェレンベルガー(ベルリン・フィルのオーボエ奏者だった人)。この顔ぶれで、どんなバッハになるか、想像がつきますか?私はまったく見当がつきませんでした。

しかしこれが、すばらしかった。とくに合唱が、目を見張るトゥルバ(聖書場面の合唱)で、ドラマを引っ張りました。佐々木正利さんの指導は、さすがたいしたものです。新聞(毎日)に批評を書きましたので、詳細はそちらを御覧ください。多分来週月曜日に掲載されます。

ヴィンシャーマンの貢献が大きいのでしょうか、岡山はいまや、日本を代表するバッハの発信地のひとつになっていると認識しました。岡山シンフォニーホールもいいですから、観光がてら、コンサートを訪問されるようお勧めします。


総まとめ番外編2013年12月31日 09時56分32秒

「総まとめ番外編」(←ダヴィデヒデさんからのオファー)にふさわしいかどうかわかりませんが、12月22日に長野県須坂市シルキーホールで行われた「すざかバッハの会」年末コンサートの写真をお届けします。集めたスナップが質量とも限定されていて思うにまかせませんが、どうぞご覧ください(仕様でサイズが決まっているため、横の写真が小さく、縦の写真が大きくなってしまいます)。

このコンサートを、明2014年3月10日に立川の「たましんRISURUホール」で再現できることになりました。応援よろしくお願いします!

演奏者、スタッフの記念写真。私の右側が「すざかバッハの会」の大峡喜久代会長です。

塩嶋達美さん(トラヴェルソ)、尾崎温子さん(オーボエ)を中心とする練習風景。大野彰展(テノール)、小藤洋平(バス)お二人の進境は著しいものでした。

カンタータ第9番の合唱曲。各パート一人のリフキン方式を久々に実践しました。

迫間野百合(ヴァイオリン)、廣澤麻美(チェンバロ)、小林瑞葉(ヴィオラ)の皆さん。絵になる方々ですが下を向いている写真しかなく、申し訳ありません。

闘志満々にアンサンブルを牽引した山本徹さん(チェロ)、ここではじっと待機中。

オーボエ属を説明される尾崎温子さん。私の講座では欠かせない風景のひとつです。どうやって2本もっているんでしょう?

コンサートミストレス、須賀麻里江さん。興味のあるものは「調弦理論・囲碁」だそうです。見かけによらず、ボケがお上手。

ソプラノ、安田祥子さん。富士山に2回登られたそうです。勉強に勉強を重ねての、受難曲初挑戦でした。

アルト、高橋幸恵さん。ウィーン帰りのドイツ語で〈憐れみたまえ〉を熱唱。

熱心にお聴きくださったお客様、ありがとうございました。

東奔西走一区切り2013年03月27日 20時02分23秒

年が明けてから長距離移動する仕事が相次ぎ、楽しみを見出しながらがんばってきました。この3月に訪れた場所を思い出してみたら--「訪れる」の定義は、宿泊する、飲食する、イベントに参加する、のいずれかを満たすことで、東京都を除きます--、次のようになりました。

盛岡県:遠野(初)、釜石(初)
宮城県:加美(初)
栃木県:宇都宮
神奈川県:川崎、横浜
長野県:松本
静岡県:伊東
愛知県:名古屋、犬山
岐阜県:可児(初)
三重県:四日市(初)、桑名(初)
大阪府:大阪
兵庫県:神戸
宮崎県:宮崎

今月は中京地区に親しんだと言えそうです。写真その1は、「スーパーあずさ」の車中から撮った甲斐駒ヶ岳です(昔、登りました)。


写真その2は、桑名の九華公園。長良川河口の脇にある日本調の落ち着いた公園で、今は桜が満開でしょうね。


一番おいしかったもの。これは多分に偶然の結果ですが、伊東の「地あじ丼」を挙げたいと思います。

仕事は昨日・今日の会議で一段落。ほっとしましたがオーバーワークのきらいなしとせず、今日は全身の力が抜けるほど疲れてしまいました。明日はいいタイミングで、病院の検査です。

【付記】盛岡県などという件はない、というご指摘をいただきました(笑)。岩手県ですね、たいへん失礼しました。最近はこの調子です(汗)。

大淀川2013年02月12日 09時02分30秒

三連休の始め、9日(土)は、劇場視察の特命を帯びて、宮崎に向かいました。九州では宮崎だけが超混んでいて、飛行機もホテルも、確保に苦労。プロ野球チームが集結しているためでしょうか。

時間がありましたので、ワンポイントで観光しようと思い、大淀川の河口を選びました。川に興味があるのは、千曲川のほとりで育ったからかもしれません。宮崎駅から大淀川を目指して歩くと(スマホが本当に役に立ちます)、市街地の、まことに閑静な一角に到達。聞こえるのは、自分の足音だけです。

余談ですが、私は足を上げないで歩くのを特徴としています。これが、女子学生には大不評。「足をちゃんと上げるように私が特訓する」と宣言する学生まであらわれるほどでした。しかし、摺り足にも利点はあるのです。たとえば、「知らない間に背後に立っている」といったことが可能になります。

その私が「聞こえるのは自分の足音だけ」と言うのですから、どれだけ静かか、おわかりでしょう。到達した大淀川は水量豊かですがゆったりと穏やかで、きっと、これが宮崎。海との境目も判然としませんでした。ポイントのない写真で恐縮です。


そこから北上して、港を過ぎ、一つ葉という地区へ。気持ちの良い自然道(下)を抜けて、ビーチにたどり着きました。日向灘が広がっています。


2時間歩いてさすがに疲れ、タクシーを呼んで(スマホが便利)駅へ。(続く)

カメラと共に2013年01月31日 21時01分56秒

皆様からいただくコメントを拝見していると、熱心にコンサート通いをされている方が多いなあと、驚いてしまいます。私も、ラッシュ。日曜日の花巻に続いて、月曜日は上野でモルゴーア・クァルテットの定期演奏会、火曜日はサントリーで樫本大進+リフシッツ、今日(木)は静岡に足を伸ばし、大植英次指揮、大阪フィルを聴きました。このうち3つが視察で、ひとつが新聞批評(樫本)。それぞれに、興味深いコンサートでした。

日本のあちこちを見て回ることは熟年の滋養と考え、デジカメを携行することにしました。少し、ご紹介しましょう。

まず、夕暮れの三浦海岸に光を増す満月。26日(土)、風が強く寒い日に撮りました。対岸は千葉県、すぐそこに見えます。


早朝発、早めに着いた花巻でぜひ実現したかったのは、北上川を見ること。「イギリス海岸」と呼ばれる景勝地にたどりつきましたが、深い雪の中にはまりこんでしまい、車道ではクルマのはねる泥水を頭からかぶる始末。川は、予想よりずっと穏やかな流れでした。

静岡グランシップのコンサートの後の散策は、新富士駅周辺と決定。海岸の防波堤に上がり、北に富士山、南に駿河湾の大観に接しました。伊豆半島が、ゆったりと横たわっていました。

目を惹いたのは、愛鷹山の堂々たる山容。東から見ると単なる前山ですが、西から見ると貫禄十分です。展望もさぞいいでしょうが、岩がもろく、エキスパートしか登れないそうですね。

このあたりの名物は、しらす。「しらすの八幡」というお店で、生しらす定食を食べました。生しらすと釜揚げしらすがたっぷり提供されて、600円。ちょっと幸福なひとときでした。