日本の学会 ― 2008年02月13日 23時38分07秒
11日(月)には、日本音楽学会の全国委員会が開かれました。学会は東北・北海道支部、関東支部、中部支部、関西支部の4つに分かれて運営していますが、全支部の代表者が集まる会議が、年2回あります。そのひとつが例年この日に開かれるもので、新年度の活動について審議します。
宣伝を兼ねて、学会のお話をしておきましょう(詳細は学会のホームページをご覧ください)。会員の紹介があれば、どなたでも入会できる、開かれた組織です。年会費は9000円。最新の論文を載せた機関誌が年2回送られてくるほか、各支部の例会(研究会)、年1度の全国大会、内外の著名人を招いての特別例会などに参加できます。もちろん、そこでの研究発表に手を挙げることも可能です。
学会の機能は、音楽研究者同士の情報交換や親睦、イベントの開催といったことにあるわけですが、究極の存在意義は、「業績」を培う場だ、というところにあるのだと思います。研究者としてポストを得ていくためには、学会で研究発表をし、学術論文を積み重ねていくことが、どうしても必要です。それは、昨今の大学行政で、ますます強く要求されていることでもあります。
こう書くといかにも敷居が高いように思われるかもしれませんが、われわれは、そんなことは少しもないつもりでやっていますし、常に、新しい意欲的な研究を求めています。学会とは別のところで高度な研究をしておられる方のお力も、学会は、ぜひお借りしたいと思っています。とはいっても、学術論文として認められるためにはどんなことが必要か、ということも、私なりに申し上げるべきかもしれません。近いうちに、述べる機会を設けたいと思います。
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