ほめついでに2008年07月11日 22時47分41秒

ブログの価値はコメントの量ではかられるのだそうです。それだとさびしい、私の家。大江麻理子さん(テレビ東京)のブログなどまことに壮観で、別世界のようです。

でも当家のコメントは、量より質。コメントまで見ない、という方もいらっしゃるでしょうから、コメントにはなるべく、本文でお答えしています。「たのもーさん尊敬」などというのがそれですが、何のことかと首をひねられた方もおられることでしょう。今日は、「四畳半のテノール」という不思議な方から、コメントをいただきました。ハイCの可聴範囲が四畳半とは理解に苦しみますが、多くの読者には、四畳半の説明から始めなくてはならないかもしれません。昔、日本の家屋には・・・(以下略)。

本当にいいものを心から推薦する、という私のポリシーに照らして、ひとつ。今日午前中の「歌曲作品研究」の授業では、ドクターコース在学中の山崎法子さんに、ヴォルフの歌曲の演奏と解説をしていただきました。山崎さんはウィーンに7年間留学し、シェーンベルク合唱団の団員として、アーノンクールの指揮で歌っておられた方です。

ドイツ語がものすごくできる方なのですが、それは7年いたからではなく、言葉への感受性のゆえだと思います。メーリケ歌曲集からの5曲が、なんとすばらしかったことか。シニカルな曲は演劇的に、多彩に歌われ、宗教的な曲は、たちのぼるような雰囲気をこめて。そのすべてに、温かい人間性がゆきわたっているのですね。授業中ですが、思わず涙してしまいました。

やはり私が論文指導しているメゾソプラノの湯川亜也子さんは、最近、日仏歌曲コンクールに優勝。周囲の若い人たちがいい結果を出してくれて、喜んでいます。あ、お二人とも、くにたちiBACHコレギウムのメンバーです。