集中力2008年07月23日 22時46分17秒

将棋名人戦の激闘をまとめたテレビ番組の中で、レポーターが森内俊之前名人に、自身の集中力について尋ねました。森内さんは永世名人の資格をもつ強豪で、立派な人格を感じさせる方です。

森内さんがおっしゃるには、自分は音が気になるので、棋士の中では集中力が高い方とは言えないかも知れない、とのこと。なるほど、音なんか気にならない、というほど高い集中力のレベルがある、ということですね。

音が気になるのは、私も同じです。音楽大学では校庭で金管楽器の練習をしますから、聞こえてくると、思考が妨げられます。ですから私は、授業中、暑くても窓を閉めさせることが多い。静かになると、さあやっと集中できる、というわけです。でもそれが自分の集中力の乏しさだ、とは気づきませんでした。

そこで思うのですが、「ながら」と集中力の関係は、どうでしょう。なにかと「ながら」でやる人は、集中力が乏しいのか。あるいは、集中力が高いからこそ、「ながら」が可能になるのか。集中力がたいへん高ければ、集中の対象をスイッチのように切り替えることもできるのか。集中力の高さと、ものに熱中しやすいこととは関係があるのかどうか。

いろいろな疑問が湧いてきます。

コメント

_ N市のN ― 2008年07月23日 23時37分00秒

その考察、面白いですね!

例えば子どもが、周囲の環境に全く動じないで、テレビゲームに熱中しているのは、集中力が極度に高まっている状態なのでしょうね。

よくやるなぁ、と思う反面、そういう状態になれることが、羨ましくもあります。

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