一寸先は闇 ― 2009年02月24日 22時09分07秒
人生の勝負は終わりのほうで決まる、という考えを抱くようになっていましたが、どうやら「一寸先は闇」ということわざは、どこまでも追いかけてくるようですね。そう思うのは、期待され胸ふくらませて発足した麻生内閣が、短い間に坂を転がり落ちるように支持を失っているから。これは誰も、予想できなかったのではないでしょうか。「(趣味などが同じで)親しみやすいから支持する」というのはダメだということがわかりますね。
バチカンの話はあまりにもひどいので、私も放置できず、報道を追い掛けています。国際的な舞台で仕事するのは多大の緊張を要しますから、多少の飲酒なら大丈夫。よほど責任感を欠いていないと、あのようにはなりません。それでロシアの要人と会談ですか・・・。私も今回初めて、「任命責任」という言葉の意味がわかりました。そういう人を重要なポストに任命し、事後は「オレが守る」と言っていたわけですから。
ただ私が思うのは、飲酒を認め、いさぎよく謝罪して辞任していたら、世間の風当たりはよほど違ったのではないか、ということです。嘘やごまかしという要因が加わると、感じは格段に悪くなる。たくさん一緒に食事をしたが酒を飲んだことはない(首相談)、なんて、信じられるわけないじゃないですか。以前の談話で書いた「言葉の信頼性」という価値を、ゴミ箱から救い出したいような気持ちです。
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