小山さん授賞式2009年09月16日 22時19分30秒

今日は東京會舘で、サントリー音楽賞、佐治敬三賞の贈賞式がありました(今はみな「ぞうしょう」と読むようですね。「そうしょう」の方がきれいだと思いますが)。式もパーティも、豪華なにぎわい。知らない人が大勢いるところは、私、昔からどうも苦手です。気後れする必要はないと思いつつも、落ち着きません。そういう人って、案外多いんでしょうか。パーティで、お酒が入るまでの間ではありますが。

サントリー音楽賞の受賞者、小山由美さん(メゾソプラノ)の挨拶は抑制の効いた、落ち着いたものでした。佐治敬三賞を取った「labo opera絨毯座」の恵川智美さんは、協力してくれた個人や団体の名前を次々に、正確に挙げて感謝。プリマドンナの名前を忘れてしまう私とは、大違いです。このコメディア・デラルテ公演も、本当に地道な努力の結晶でした。

小山さんはパーティで、プーランク、チャイコフスキー、ラフマニノフの歌曲を歌われ、《カルメン》のハバネラをアンコール。さすがに内容のある、堂々としたステージでした。歌い手がサントリー音楽賞を取るのは、20年ぶりだそうです。

一度バイロイトで、《ワルキューレ》公演の後だったでしょうか、小山さんとお会いしたことがあります。何人かでお食事をしたあと、小山さんがクルマで、どこかまでお送りしてくださったのでした。そのことを憶えておられるかどうかと思案しつつお祝いに伺ったところ、顔を合わせてすぐに、心が通じ合いました。私の使う最高の褒め言葉は「品格」というものですが(あれ、今はやりの言葉ですね)、小山さんには惜しみなく、「品格」という言葉を捧げたいと思います。

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