サントリー音楽賞贈賞式 ― 2010年09月02日 11時51分13秒
今日はホテル・オークラで、第41回サントリー音楽賞と第9回佐治敬三賞の贈賞式が行われました。受賞者は、サントリー音楽賞が大野和士さん、佐治敬三賞が作曲家集団クロノイ・プロトイです。おめでとうございます。
パンフレットに掲載された大野さんの受賞のことばがすばらしかったので、ぜひここでご紹介させてください。大野さんは、ブルーノ・ワルターの自伝にある、指揮者の人生を木にたとえるくだりを引いて、次のようにお書きになっています。
「その木が、大地である〈人間性〉に根ざし、あらゆる方向に向かって、深くしっかりと根をおろしていればいるほど、〈指揮者〉の木はいっそう高く、枝をより茂らせて、豊かに成長して花開くと(ワルターは)いっています。指揮者としての発展は、音楽的な素質にだけではなく、人間の内面全体にむけられなければならないというのです。」
その上で大野さんは、自分の指揮者としての歩みは、まだまだ道半ばにも達していないのだ、とおっしゃるのです。高いものを目指す演奏家の清らかな精神に触れて、心が燃える思いを味わいました。
パンフレットに掲載された大野さんの受賞のことばがすばらしかったので、ぜひここでご紹介させてください。大野さんは、ブルーノ・ワルターの自伝にある、指揮者の人生を木にたとえるくだりを引いて、次のようにお書きになっています。
「その木が、大地である〈人間性〉に根ざし、あらゆる方向に向かって、深くしっかりと根をおろしていればいるほど、〈指揮者〉の木はいっそう高く、枝をより茂らせて、豊かに成長して花開くと(ワルターは)いっています。指揮者としての発展は、音楽的な素質にだけではなく、人間の内面全体にむけられなければならないというのです。」
その上で大野さんは、自分の指揮者としての歩みは、まだまだ道半ばにも達していないのだ、とおっしゃるのです。高いものを目指す演奏家の清らかな精神に触れて、心が燃える思いを味わいました。
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