モンテヴェルディに没頭2010年09月26日 23時52分20秒

今、モンテヴェルディのオペラ《ポッペアの戴冠》の台本の翻訳に専念しています。今日も、1日やりました。

この作品の公演を年末に行うというのはご案内した通りですが、この作品、悪は栄えるともういうべき強烈なストーリーをもっていて、作者が何を表現したかったのかが、必ずしも明確ではありません。研究者にも、諸説がある。そこで自分なりの作品観を確立しなくてはならないわけですが、そのためには、翻訳で台本を読んでいるようではダメです。そこで、モンテヴェルディが省略した部分も含めてちゃんと訳そうと思い、取り組んでいるわけです。私、イタリア語は得意ではありませんが、できないわけではないので、内外の諸訳を参考にして、進めています。完成の暁には、作品論につなげていきたいと思います。

CD/DVDももちろん集めていますが、昨日買ってきた2000年ブリュッセル上演のCD(ガブリエル・ガッリード指揮)はいいですね。歌手は最上とは言えませんが、みごとな器楽編曲が行われ、生き生きしています。

それにしても、信じられないほどすばらしい作品。熱中しています。