独創的な解説2011年01月18日 23時49分20秒

モルゴーア・クァルテットの定期演奏会を聴いてきました(東京文化会館小ホール)。3つのオーケストラのトップ奏者によって構成されている弦楽四重奏団です。ソ連/ロシア特集で、ストラヴィンスキーの《コンチェルティーノ》、カプースチンの弦楽四重奏曲第2番、モソロフの第1番、プロコフィエフの第1番という、意欲的にして秀逸なプログラム。演奏も完成度が高く、たいへん面白く聴きました。4人のおじさんがにこりともせず演奏している、という謹厳なイメージですが、腕は確かです。

そのプログラムに、なんと、林光さんが解説を寄稿していました。これが、自分の目で大所高所から作品を記述する、独創的なものなのです。達人の自在さにすっかり感心し、もって範としたい、と思いました。

明日は、ケラスのチェロを聴きに、トッパンホールに行きます。予習しようと思ってバッハの無伴奏を聴きましたが、すばらしいですね。楽しみです。