英語の勉強法2012年04月23日 22時31分03秒

絶えざる目標である英語力のアップは、今後の人生の選択肢のひとつでもあります。そこで、『英語を学ぶのは40歳からがいい』という本を読んでみました(幻冬舎新書)。著者は菊間ひろみさんという方です。私の年齢が「40歳から」というくくりに入るとも思われませんが、どのような理由付けをしているかに興味がありました。

隅々まで納得の行く、いい本でした。40歳からがいいという理由は、本当に必要な勉強にモチベーションと豊かな人生経験をもって向かい合えるということで、確かにそうですね。

英語力を伸ばすのにもっとも大切なことは音読である、というのが著者の主張です。それは、「発音ができる音は聴き取れるようになる」という根拠から。繰り返し音読することが、もっとも大切なリスニング力を高める、と力説されています。漫然と聴き流すだけではダメ、というのは、まったく同感。でも音読って、案外、行われていないのではないでしょうか。

目から鱗に思ったのは、英語にもリエゾンがある、という指摘でした。What are you doingは、アメリカ人が発音すると「ワラユ・ドゥーイング」になる。単語の最後にあるt、k、dは発音しない。そういう学習者にとっての躓きの素が、系統立てて説明されています。終わりの方には、表現法の具体例がたくさん。mustとhave to、canとbe able toの間にはっきりした使い分けがあることを知ったのは初めてで、とても勉強になりました。

コメント

_ まさお ― 2012年04月24日 11時55分30秒

ココ参考になります。
ttp://matome.naver.jp/odai/2133195370752639401

_ junjun ― 2012年04月26日 01時36分11秒

先生、こんにちは。
フライブルクに戻ってきましたjunjunです。
いつも楽しみにこのサイトを拝読しております。

40歳を過ぎて・・という部分に惹かれました。
今学期からラテン語をしなくてはならなくなりました。
まさに40歳を過ぎて・・です。
かなりくじけそうですが、がんばります。

_ ルビー ― 2012年04月26日 18時46分21秒

まさに40歳過ぎし頃、不思議な出会いのお気に入りのピアニストさんがたまたまロシア人・・・ラジオ講座中心の密かなロシア語修業は、それまでの英独仏とは共通の言葉が少なくて、大変な難関でした。それでも色々と、ロシア的なものにも親密な愛着が湧いてきて、辞書を引き引き苦心して書いたファンレターで純粋な気持ちが通じたのはマジ幸せな思い出です!

学習経験のある言葉は文字を読めば意味を推測しやすいのに、聞いたり話したりは何ひとつ自由がきかず挨拶未満…内心は豊かながらのもどかしさ。

I先生ほど語学堪能な方の更なる勤勉な挑戦を読んで、まだ諦めなくてもいいかな‥と励みになりました。
宗教音楽の階段も登りたいし…

やる事いっぱいルビー

_ I招聘教授 ― 2012年04月27日 11時37分46秒

junjunさん、ぜひがんばってください。3月までの同僚で『教養としてのバッハ』をまとめてくださった久保田慶一先生がフライブルクで勉強されており、当時(80年代)の状況を伺っています。エッゲブレヒトの時代です。

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