ドイツ旅行記2013(11)--なつかしのヴォルフェンビュッテル2013年07月01日 23時50分39秒

訪れたとき、ドイツは猛暑でした。ライプツィヒが、35度。湿度が低いから、夕方になると涼しくなると思っていると、そうではないのですね。午後4時でも太陽は高く、カンカン照り。夕方5時から6時にかけて、最高気温になるのだそうです。知りませんでした。

ところが、途中から一変して、寒風吹きすさぶ世界に。私は気温の変化に強いのですが、敏感な人だったら、たいへんだったろうと思います。ライプツィヒからブラウンシュヴァイクを経て、なつかしのヴォルフェンビュッテルに到着しました。


20年前、私はここに通って、著作『マタイ受難曲』のために、バッハ時代の神学書を研究しました。久しぶりに降り立つヴォルフェンビュッテルは、駅の南側が開発されたほかは昔のまま、清潔な町並みです。この日は閲覧手続きと資料の予約をし、昔泊まったホテル「バイエリッシャーホーフ」で、夕食を摂りました。ウェイターさんが昔世話してくださった方とよく似ているので「お父さんですか」と訊いてみると、自分のではなく受付にいた女性のパパであるとのこと。20年の歳月を噛み締めながらの食事となりました。


 翌25日(火)は、朝からアウグスト大公図書館(上)で、17世紀神学書の研究。いちいち昔を思い出しますが、バッハの歌詞に慣れたためか、読むのはずっとはかどります。パソコンが持ち込めるので、重要なテキストの抜き書きに没頭しました。こういう研究をする人はあまり多くないようで、とても丁寧に対応していただきました。特別な発見をしたわけではありませんが、多くを学ぶことができました。

 勉強を一区切りした夕方、ゴスラーに足を伸ばしてみました。ブラウンシュヴァイクを出てヴォルフェンビュッテルで下車する列車は、ゴスラーまで行くのです。それで気になっていました。ゴスラーは、ハルツ地方の中心地。行ってみると、想像を超えていいところでした。中世以来の歴史的な建造物がたくさんある上、町並みが軽井沢風に洒落ているのです。ドイツ旅行の穴場として、お勧めします。