いずみホール年間企画20132013年07月06日 23時56分12秒

5日(金)、大阪で、いずみホールの今年の年間企画に関する記者発表をさせていただきました。

今年は、モーツァルトです!昨年で「ウィーン音楽祭in Osaka」を一区切りにしましたので、とりあえずウィーン頼みを克服することが課題だったのですが、久々のモーツァルト企画をそれに当てました。すなわち、ウィーン以前のモーツァルト、ザルツブルクにおける最後の5年間に焦点を当て、もろもろの体験を克服した上に実現された、たくましい大人の音楽家としてのモーツァルトの名作を、「未来へ飛翔する精神」として聴いていこう、という企画です。コンサートは10月末日から始まります。

詳細はいずみホールのホームページ(http://www.izumihall.co.jp/)におまかせし、近くなったらご案内したいと思いますが、企画は「溢れ出る管弦楽の力」(協奏交響曲、ポストホルン・セレナード)、「パリの青春」(フルートとハープのための協奏曲、《パリ交響曲》他)、「二重奏&ソロの光と影」(ヴァイオリン・ソナタ、ピアノ・ソナタをフォルテピアノで)、「オペラで勝負する」(《イドメネオ》の演奏会形式上演)、「室内楽はのびやかに」(フルート四重奏曲、オーボエ四重奏曲、ディヴェルティメントニ長調)の5つのコンサートと、そこに到達するまでのモーツァルトの成長を鍵盤楽器3種とお話でたどるレクチャー・コンサートによって構成されています。レクチャー・コンサートが露払い役となり、9月5日(木)開催。ご出演は久元祐子さんで、私が聞き役を演じます。

構想についてはもちろん私からお話ししたのですが、演奏者がお二人、助っ人で同席してくれました。《イドメネオ》で主演される福井敬さんと、ハープ・ソロで第2回に出演される福井麻衣さん(パリ在住)です。

職業柄、こんなときに内容のある意欲的なお話をしていただくと、その方に対する尊敬と、コンサートに対する意欲が湧いてくるもの。この日の福井敬さんが、まさにそうでした。洞察力のある密度高いお話を伺ううち、自慢のキャストを揃えた12月14日の《イドメネオ》が、ますます楽しみになってきました。林美智子さん、幸田浩子さん、並河寿美さん、中井亮一さんらが出演されます。