今月の「古楽の楽しみ」2013年08月04日 09時56分50秒

お盆の週になりますが、いかにもバロック、という、器楽曲の特集です。種々の編成を揃えて、「アンサンブルさまざま」と題しました。

12日(月)は2声部特集で、バッハのヴァイオリン・ソナタ(BWV1021、1014)、テレマンのオーボエ・ソナタ、マッテゾンのフルート・ソナタ、グラウプナーのヴァイオリン・ソナタ。マッテゾン(←かつての研究対象)の作品を出すのは初めてです。

13日(火)は3声部特集。フィーアダンクのイ長調組曲を手初めに、ローゼンミュラー、クリーガー、テレマン、ファッシュの種々の編成によるトリオ・ソナタを集めました。クリーガーの作品が珍しく、かつ面白いと思います。残った時間で、ゴルトベルクを少し。

14日(水)は4声部。ブクステフーデのソナタ、パッヘルベルのアリア、フックスのソナタ、シュテルツェルのクワドロ、テレマンのクワドロ。シュテルツェルのクワドロが結構面白かったので、4声部特集を思いつきました。

15日(木)は、ご推察通り、5声部またはそれ以上。こうなると、ウィーンのシュメルツァー、ザルツブルクのビーバーの出番となります。彼らの多声ソナタに、ヨハン・クリスティアン・バッハの五重奏曲、六重奏曲を組み合わせました。

17世紀のシュメルツァー、ビーバー対18世紀後半のJ.C.バッハとなると、まったく別の世界。音楽が、ものすごく人間に近づいてきています。この変化、発展を古楽好きの方々がどう思われるか、少なからず興味があります。