「おすすめ商品」 ― 2013年09月20日 11時07分46秒
このたび、アマゾンから初めて書籍を購入しました。どうしたものか、本とCDは現物で選びたいという気持ちが抜けず、一度も利用したことがなかったのです。購入したのは、白水社から出ている海老澤敏・高橋英郎訳編の『モーツァルト書簡全集』全6巻のうち、唯一もっていなかった第5巻です。
さっそく読んでいますが、本当にすばらしい訳業ですね。海老澤先生は長いこと私の上司で、どのぐらいご多忙だったかをよく存じていますので、こうした手間のかかる困難なお仕事をその間にされたのは超人的です。学者の条件は勤勉だと、つくづく思います。ともあれ、私が初めてアマゾンを利用したこと、買ったのがモーツァルトの本であったことをご記憶ください。
しばらくして、アマゾンから、「おすすめ商品」というメールが届きました。読んで私は、寒気がするぐらい驚いた。なぜならそこには、バッハの無伴奏チェロ組曲のCDが、ずらりと並んでいたからです。
こうしたメールが来るからには、アマゾンは、私が無伴奏チェロ組曲のCDを必要としていることを知っていたわけですよね。どこから知ったのでしょうか。ここにもまだ書いていないはずですし・・・考えられるとすると、NHKに提出する事前予告がどこかに出るらしいので、それを見て担当者がアレンジした、ということでしょうか。そこまでリサーチして商売しているのであればすごいことだなあ、と思います。
ただ「時すでに遅し」で、私はCDをタワーレコードで買い集め、編成して、すでに録音に入っていました。放送は10月の7~10日ですので、またご案内します。
ピーター・ウィスペルウェイというオランダの奏者がヴェルサイユ・ピッチ(バロック・ピッチよりさらに半音低い)で録音した無伴奏は面白いですね。おまけにDVDがついていて、とても勉強になります。
さっそく読んでいますが、本当にすばらしい訳業ですね。海老澤先生は長いこと私の上司で、どのぐらいご多忙だったかをよく存じていますので、こうした手間のかかる困難なお仕事をその間にされたのは超人的です。学者の条件は勤勉だと、つくづく思います。ともあれ、私が初めてアマゾンを利用したこと、買ったのがモーツァルトの本であったことをご記憶ください。
しばらくして、アマゾンから、「おすすめ商品」というメールが届きました。読んで私は、寒気がするぐらい驚いた。なぜならそこには、バッハの無伴奏チェロ組曲のCDが、ずらりと並んでいたからです。
こうしたメールが来るからには、アマゾンは、私が無伴奏チェロ組曲のCDを必要としていることを知っていたわけですよね。どこから知ったのでしょうか。ここにもまだ書いていないはずですし・・・考えられるとすると、NHKに提出する事前予告がどこかに出るらしいので、それを見て担当者がアレンジした、ということでしょうか。そこまでリサーチして商売しているのであればすごいことだなあ、と思います。
ただ「時すでに遅し」で、私はCDをタワーレコードで買い集め、編成して、すでに録音に入っていました。放送は10月の7~10日ですので、またご案内します。
ピーター・ウィスペルウェイというオランダの奏者がヴェルサイユ・ピッチ(バロック・ピッチよりさらに半音低い)で録音した無伴奏は面白いですね。おまけにDVDがついていて、とても勉強になります。
今月のCD ― 2013年09月23日 11時41分40秒
今月は、いいものがたくさんありました。とくにヴァイオリン。その中で私が選んだのは、イザベル・ファウストです。バッハの無伴奏第2集(ソナタの1と2、パルティータの1)とドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲、ピアノ・トリオ第3番(仏ハルモニアムンディ)の2枚。どちらにするか迷った末、ドヴォルザークを選びました。
ファウストの音楽は、とにかくシンプルで、汚れがない。音楽の本質にまっすぐ入りこんで、気迫があり、端正です。チェロのケラスに通じるものがあるなあと思ったら、ドヴォルザークのトリオではケラスが共演していて(ピアノはメルニコフ)、これがやはり、合うのですね。すっきりとした、気高い音楽になっています。
もうひとつここで付け加えておきたいのは、ブルーノ・ワルターのフランス国立放送管弦楽団ライヴ・シリーズ。1955、56年ですから、80歳になろうとする頃ですね。その年齢とはとても信じられないほどほとばしるものがあり、オーケストラが感動して演奏していることがよくわかります。モーツァルト、マーラーもいいですが、ワーグナーの《ジークフリート牧歌》とブラームスの第2交響曲を、心が燃え立つ思いで聴きました。拍手が唐突なので、できればカットして欲しかったです。
ファウストの音楽は、とにかくシンプルで、汚れがない。音楽の本質にまっすぐ入りこんで、気迫があり、端正です。チェロのケラスに通じるものがあるなあと思ったら、ドヴォルザークのトリオではケラスが共演していて(ピアノはメルニコフ)、これがやはり、合うのですね。すっきりとした、気高い音楽になっています。
もうひとつここで付け加えておきたいのは、ブルーノ・ワルターのフランス国立放送管弦楽団ライヴ・シリーズ。1955、56年ですから、80歳になろうとする頃ですね。その年齢とはとても信じられないほどほとばしるものがあり、オーケストラが感動して演奏していることがよくわかります。モーツァルト、マーラーもいいですが、ワーグナーの《ジークフリート牧歌》とブラームスの第2交響曲を、心が燃え立つ思いで聴きました。拍手が唐突なので、できればカットして欲しかったです。
祝CS進出 ― 2013年09月26日 08時21分57秒
知人のコンサートから帰ってCS放送に照準を合わせ、広島東洋カープのCS進出を知りました。洒落ではありません。昔フジテレビでやっていた「プロ野球ニュース」が、いまCSで放送されているのです。解説者はほぼ同じなので、かなりオールドな感じになっています。
おめでとう。勝利投手バリントン、セーブ・ミコライオ、決勝打エルドレッドというとどこの国のチームだとなりそうですが、やってきた選手たちはみな、広島という町が大好きになるようなのですね。いずれにしろ一体感のあるチームで、丸、菊池など、スピード感のある選手がたくさんいます。
阪神にはご遠慮いただき(優さんごめんなさい)、巨人に挑戦してもらいましょう!マエケンがいますので、勢いが途切れなければ(←これがむずかしい)、いい勝負になりそうです。
好きなチームの多いパ・リーグですが、このところ西武に絞って応援しています。はるか昔の西鉄ファンだったので、私的には自然な流れです。西武はこのところ大きく盛り上がってきていて、昨日も連夜のサヨナラ、すごかった。楽天もいいのですが、巨人と対決となると、きっと固くなる。西武の方が楽しみがありそうです。四番の浅村、すばらしいですよ。
巨人も敗れ、応援している方がことごとく勝つという、珍しい日になりました。・・・こう書くと、たいてい次の日ダメなのですが。
おめでとう。勝利投手バリントン、セーブ・ミコライオ、決勝打エルドレッドというとどこの国のチームだとなりそうですが、やってきた選手たちはみな、広島という町が大好きになるようなのですね。いずれにしろ一体感のあるチームで、丸、菊池など、スピード感のある選手がたくさんいます。
阪神にはご遠慮いただき(優さんごめんなさい)、巨人に挑戦してもらいましょう!マエケンがいますので、勢いが途切れなければ(←これがむずかしい)、いい勝負になりそうです。
好きなチームの多いパ・リーグですが、このところ西武に絞って応援しています。はるか昔の西鉄ファンだったので、私的には自然な流れです。西武はこのところ大きく盛り上がってきていて、昨日も連夜のサヨナラ、すごかった。楽天もいいのですが、巨人と対決となると、きっと固くなる。西武の方が楽しみがありそうです。四番の浅村、すばらしいですよ。
巨人も敗れ、応援している方がことごとく勝つという、珍しい日になりました。・・・こう書くと、たいてい次の日ダメなのですが。
10月のイベント ― 2013年09月28日 07時00分12秒
9月もまもなく終わりますね。私、本当によく仕事をしたと思います。10月は2大学の授業も始まり、カルチャーも新学期。気分一新して取り組まなくてはなりません。
朝日カルチャー新宿校には第1、第3水曜日に出講し、10:00~12:00と、13:00~15:00の2枠を担当することになりました。どちらも「徹底研究」という触れ込みで、午前中はワーグナーの《ニーベルングの指環》、午後はバッハの《ヨハネ受難曲》です。今月は2日と16日。ワーグナーは当然《ラインの黄金》からで、「湧き起こるラインの水」「文明の悪の目覚め」というタイトルをつけました。《ヨハネ受難曲》の方は、《マタイ受難曲》講座からのバトンタッチですので、《マタイ》との比較から入り、プレ・バッハの受難曲を展望します。
朝日カルチャー横浜校は第1、第4土曜日の13:00~15:00。企画はどちらも継続で、「超入門」シリーズと「エヴァンゲリスト」シリーズです。5日の「超入門」の曲目を調べたら、ショパンの《英雄ポロネーズ》となっていて、われながらびっくり。誰でも知っている曲を取り上げて、音楽の基礎や聴き方を学んでいこう、というシリーズなのです。「エヴァンゲリスト」の方はいよいよ大詰め。終章「数学的秩序の探究」の後半で、《音楽の捧げもの》から開始し、バッハの死にたどりつきます。26日です。
今月は、「まつもとバッハの会」「すざかバッハの会」両方あります。松本は6日(日)の13:00~15:00(深志高校教育会館)で、《ロ短調ミサ曲》の〈グローリア〉。須坂は13日(日)の14:00~16:30(須坂駅前シルキーホール)。《ヨハネ受難曲》第1部第2稿の考察を行い、第2部に入れれば、と思っています。
12日(土)は、NHK合唱コンクールの審査を初めてやります。19日(土)は、越谷のサンシティ市民合唱団から、《ロ短調ミサ曲》に関するお話の仕事をいただいています。単発ですから、よくまとめておかなくてはなりません。立川の「楽しいクラシックの会」は、27日(日)の10:00~12:00(錦町地域学習館)になります。ワーグナー《ジークフリート》の、すばらしい第3幕をとりあげます。
28日(月)には学士会館で、ベルリン・フィルとウィーン・フィルに関する講演を朝日旅行社の主催でやることになっています。午後ですが時間はまだ伺っていません。
以上、よろしくお願いします。
〔訂正〕松本は、14:00~16:30の間違い。学士会館は、14:00~16:00でした。お知らせくださった方々、ありがとうございました。
朝日カルチャー新宿校には第1、第3水曜日に出講し、10:00~12:00と、13:00~15:00の2枠を担当することになりました。どちらも「徹底研究」という触れ込みで、午前中はワーグナーの《ニーベルングの指環》、午後はバッハの《ヨハネ受難曲》です。今月は2日と16日。ワーグナーは当然《ラインの黄金》からで、「湧き起こるラインの水」「文明の悪の目覚め」というタイトルをつけました。《ヨハネ受難曲》の方は、《マタイ受難曲》講座からのバトンタッチですので、《マタイ》との比較から入り、プレ・バッハの受難曲を展望します。
朝日カルチャー横浜校は第1、第4土曜日の13:00~15:00。企画はどちらも継続で、「超入門」シリーズと「エヴァンゲリスト」シリーズです。5日の「超入門」の曲目を調べたら、ショパンの《英雄ポロネーズ》となっていて、われながらびっくり。誰でも知っている曲を取り上げて、音楽の基礎や聴き方を学んでいこう、というシリーズなのです。「エヴァンゲリスト」の方はいよいよ大詰め。終章「数学的秩序の探究」の後半で、《音楽の捧げもの》から開始し、バッハの死にたどりつきます。26日です。
今月は、「まつもとバッハの会」「すざかバッハの会」両方あります。松本は6日(日)の13:00~15:00(深志高校教育会館)で、《ロ短調ミサ曲》の〈グローリア〉。須坂は13日(日)の14:00~16:30(須坂駅前シルキーホール)。《ヨハネ受難曲》第1部第2稿の考察を行い、第2部に入れれば、と思っています。
12日(土)は、NHK合唱コンクールの審査を初めてやります。19日(土)は、越谷のサンシティ市民合唱団から、《ロ短調ミサ曲》に関するお話の仕事をいただいています。単発ですから、よくまとめておかなくてはなりません。立川の「楽しいクラシックの会」は、27日(日)の10:00~12:00(錦町地域学習館)になります。ワーグナー《ジークフリート》の、すばらしい第3幕をとりあげます。
28日(月)には学士会館で、ベルリン・フィルとウィーン・フィルに関する講演を朝日旅行社の主催でやることになっています。午後ですが時間はまだ伺っていません。
以上、よろしくお願いします。
〔訂正〕松本は、14:00~16:30の間違い。学士会館は、14:00~16:00でした。お知らせくださった方々、ありがとうございました。
重厚な本格演劇 ― 2013年09月30日 08時02分15秒
29日、日曜日。バーナード・ショー作、鵜山仁演出、笹本玲奈主演の《ジャンヌ》を観に、兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール(西宮)を訪れました。大中小3ホールを擁する、すばらしい建物です。
最近演劇づいている私ですが、今回の演目は、重厚な本格演劇。3時間の中に、10時間を超える充実がありました。歴史を踏まえ、宗教に分け入って組み立てられた舞台は、すべての台詞に意味があり、ひねりがあり、問題提起がありという感じで、まことに奥が深い。自分でも驚いたのは、途中からモーツァルトがジャンヌ・ダルクに重なってきて、離れなくなったことでした。最近ずっと手紙を読み、モーツァルトの人生につきまとう負の側面に、意識が向かっていたためかもしれません。
10月31日(木)からいずみホールのモーツァルト・シリーズが始まりますが(協奏交響曲とポストホルン・セレナード)、この機会にモーツァルトについて、考えなおしてみたいと思います。
最近演劇づいている私ですが、今回の演目は、重厚な本格演劇。3時間の中に、10時間を超える充実がありました。歴史を踏まえ、宗教に分け入って組み立てられた舞台は、すべての台詞に意味があり、ひねりがあり、問題提起がありという感じで、まことに奥が深い。自分でも驚いたのは、途中からモーツァルトがジャンヌ・ダルクに重なってきて、離れなくなったことでした。最近ずっと手紙を読み、モーツァルトの人生につきまとう負の側面に、意識が向かっていたためかもしれません。
10月31日(木)からいずみホールのモーツァルト・シリーズが始まりますが(協奏交響曲とポストホルン・セレナード)、この機会にモーツァルトについて、考えなおしてみたいと思います。
最近のコメント