ツーショットのお隣は・・2014年06月12日 23時54分46秒

11日(水)は、いずみホールの年間企画「モーツァルト~未来へ飛翔する精神」PartIIの記者発表のため、大阪へ。地下鉄の淀屋橋で降りると、向かいに、ビジネスマン向けの小さな本屋さんがありました。

私がそこに立ち寄ったのは、10日発売のちくま学芸文庫が、11日から書店に並び始めるという情報を得ていたため。自著が並んでいるかどうか、とりあえず入ってみました。

こんな小さいお店じゃあるわけないよな、と思いつつ探したところ、意外にも、棚に4冊並んでいたのですね。良かった、とは思ったものの、私の辞書に「幸先がいい」という言葉はありません。私に似合うのは、「竜頭蛇尾」という言葉です。その後寄った梅田の紀伊國屋書店では、さすがに山積みになっていました。しかし山が一番高かったのは、売れていないという証拠ですよね。売れなくても仕方ありませんが、筑摩書房さんと先のお仕事ができるぐらいの結果は、出せたらと思っています。

記者会見には、コンスタンティン・リフシッツさんが同席してくれました。今年度のモーツァルト・シリーズで、トリのコンサートをお願いしているのです。来年2月11日(水)の、「輝ける主役」(←ウィーン時代前半のモーツァルトのこと)と題するコンサートです。ピアノ協奏曲第15番と第23番の弾き振り、そして《ハフナー交響曲》の指揮をお願いしています。


これだけの方が来てくれると、やはり、会見が引き締まりますね。まずは私が今年の企画の狙い、概要、リフシッツさんにお願いした理由、といったことをお話ししたのですが、優秀な通訳の方がすべて内容を彼に伝えてくれましたので、彼もその意義を理解し、ばっちり、信頼関係ができてしまいました。

モーツァルトのコンチェルトは弾き振りでこそやりたい(=ピアノと楽器の直接対話を楽しみたい)と思っている私には、音楽への大きな展望をもつリフシッツさんは、最強の人材。抱負を述べる言葉は、まさに私の気持ちにぴったりのものでした。このコンサートが本当に楽しみだ、という言葉を何人もの出席者からいただき、勇気百倍です。リフシッツさんといろいろなコンサートをやりたい、という思いが募ります。

コメント

_ taisei ― 2014年06月13日 09時05分35秒

あらー!コンスタンティン・リフシッツさんがそんなにスゴイ方だったとは知りませんでした!一昨日の大阪・フェニックスホールのパトリツィア・コパチンスカヤさんのVnリサイタルの共演でピアノを弾かれてました。その時はなにせコパチンスカヤの演奏に興奮していたので全く気がつきませんでした・・・。人の良さそうな、笑顔の素敵なおじさんの印象でした。考えたら、コパチンスカヤの相手をしているだけでスゴイことでした。最初の曲は」「C・P・E・バッハ:幻想曲 嬰ヘ短調Wq80」というピアノがメインの曲で「荒いしっかりしたピアノを弾くなぁ」と思ってましたが、失礼な話でした・・・。かくなる上は次のモーツァルトシリーズに行かなくてはなりませんね。もともとハ短調ミサ曲の時には行こうと通ってたんですが。

_ hajime ― 2014年06月13日 14時22分14秒

 コパチンスカヤのリサイタル、私も楽しみにしていましたが、シェーンベルクの《幻想曲》とアンコールの「ベートーヴェン」以外は、ちょっとがっかり。
 主たる原因はピアニスト。「会話」というより「言い争い」。 “彼女の豪速球を思いっきり振り回して、見事空振り!” という感じでした。彼女は気に入っているのでしょうが・・・
(あの規模のホールにあのスタインウェイが相応しいのかも疑問ではあります。)

 来年2月は、オーケストラとの「対決」ではなく「対話」を期待しています。

_ taisei ― 2014年06月13日 21時30分13秒

確かにあの規模のホールではスタンウェイをバリバリ弾くのはちょっとうるさかったですね。ピアノとの共演の観点がまるでなく、ひたすらコパチンスカヤのVnに驚嘆してたので気づきませんでした。なにせ席がRAの6番で舞台右横の最前列で目の前に彼女がいるもので。でもクロイツェルはすごかったですよね。

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