7月のイベント2014年06月29日 10時29分13秒

恒例、7月のご案内です。「古楽の楽しみ」はNHKの都合で、《ブランデンブルク協奏曲》の再放送になりました。次の番組は「キャノンズのヘンデル」というテーマで準備しています。またご案内します。

コンサートのステージに乗るのは、4日(金)19:00、いずみホールのバッハ・オルガン作品全曲演奏会です。今回は知名度の高いダニエル・ロート氏(仏)の登場で、《大フーガ》BWV542をトリに、ト短調の作品を多く含む、魅力のプログラムです。

朝日カルチャーの講座がたくさんあります。水曜日隔週の新宿講座は、今月は2日、16日、30日の3回です。10:00からのワーグナーは、いよいよ《神々の黄昏》。とりあえず序幕から入り、ゆっくり進めます。13:00からの《ヨハネ受難曲》は、イエス死後の《マタイ》引用の部分から始めて、重要なソプラノのアリアに至る予定です。

横浜では5日(土)に、10月から開始するモーツァルト講座のプレイベントを行います。「1日で学ぶモーツァルト」というテーマで、13:00から16:30まで(1回休憩)。今回の著作で得た新しい認識を、とりまとめてお話しします。必然的に晩年がテーマとなります。定例のエヴァンゲリスト講座・演奏篇は27日(土)13:00から。今月は「古楽器はどう違うか--弦楽器、合奏」篇です。

8日(火)は大阪音大での節目の講演。今回は、大学で取り組んでおられるという《コジ・ファン・トゥッテ》についてお話しします。15:15から。

19日(土)の立川「楽しいクラシックの会」は(錦地域学習館、10:00~12:00)、ワーグナー《ニュルンベルクのマイスタージンガー》に入ります。とりあえず第1幕です。すぐに移動して、東大和市のハミングホールで行われるイベント「アンサンブル・フェア」へ。地域のくつろいだ音楽コンクールで、私は審査員です。明後日、打ち合わせをします。

24日(木)19:00からは、市川混声合唱団のお招きで、《マタイ受難曲》のお話をします。場所は男女共同参画センターです。お近くの方々、どうぞよろしく。

コメント

_ taisei ― 2014年07月05日 02時53分52秒

今日(正確には昨日)いずみホールのバッハ・オルガン作品全曲演奏会、ダニエル・ロート氏の演奏は1曲目から全く安心感のある、安定感のある、確信に満ちた、それでいてどこか温かい。そんなバッハでした。いつも1曲目は聴くこちらも緊張してるものなのですが、今回は始めからそんなことを感じさせない安定した演奏でした。それで、いつもなら、「この緊張感をどうしたら」ほぐせるか」と気になり「やっぱり拍手した方がいいのかなぁ」とか考えてしまうのですが、今回はそんな心配は無用な感じがして、出てくる音・演奏に身を任せ集中して居ればよい感じがしました。だから、1曲目が終わった時にも敢えて拍手をせずに済ましました。ロートさんも終わってすぐに楽譜に手をやって次の曲の準備をされたので遠慮したのもあります。結局前半は拍手が起きずに終わりました。
 中入り恒例の、教授のお話の時に、節目節目で拍手を入れて「間」を取るようにされるとの事で、1曲目は教授が先手をとって拍手を始められて皆が続き、ロートさんが椅子から降りて答礼されました。その次のトリオソナタの曲が明らかに音が柔らかく「乗った」感じになったのにはびっくりしました。
もちろん前半から繰り返しますが安定した、落ち着いた演奏で安心して聴けたのですよ。でもそこからは、更に「ライヴ」感が出た感じがしたのはこっちも拍手して気持ちが通じたかのように感じたからでしょうか。そこからは更に節目に拍手を私も率先してして最後の前にも「さあ、大フーガ」その前だ。と拍手で区切って気持ちを新たにしたら、これがまた迫力ある演奏で=。(ただこの最後の演奏の後の拍手はもう少し間が欲しかったなぁ。)
 特筆すべきはアンコール。全くなじみのない曲でしたが、このコンサートの雰囲気を象徴するような選曲で落ち着いた曲と確信に満ちた・温かい演奏で胸にジーンときました。本当に一瞬ウルッときました。「ああ、バッハが鳴っている」と。当時の教会でもこの曲はバッハによって演奏され聞かれた事なんだろうな。なんと幸せな…。そんな「大人のバッハ」ともいうべき演奏会でした。大家と言うのはこういうのを言うのかと感心しきりでした。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック