不思議な光景2015年03月26日 08時02分44秒

日曜日は郡山へ。{ウィーン・フィル&サントリー音楽復興祈念賞」の委員をしていますので、助成を差し上げたコンサートを聴き、贈賞セレモニーに出席するのが役割です。

対象は京都フィルハーモニー室内合奏団のコンサート。「音楽でつながろう!福島~京都~ウィーン」と題されています。この日のために、ウィーン・フィルから5人のメンバーが来日しました。朝着いてリハーサル、翌日コンサートを終えて空港へ、という超過密日程だそうで、重要公演の合間を縫って飛んできてくれたのには、驚くやら、感心するやら。演奏における存在感、被災地への激励効果も、並外れたものでした。

後半、《第九》の第4楽章には、地元郡山の中学生が、声楽、器楽の双方に、大挙出演しました。いかにも日本的な、おとなしい少女たち(少年もいます)ですが、演奏レベルはたいしたもの。音楽で出会う、つながるというのはこういうことなんだなと思い、不思議の感に打たれました。

ただ往復するのはつまりませんので、宇都宮で下車し、餃子を正味。新幹線に乗り直すと、なんと同じ車両の同じ列に、いつも仕事をご一緒している作曲家の西村朗さんがおられるではありませんか。一駅の間談笑しましたが、こういうことが起こること自体、福島県が音楽王国であることの証明だと思います。

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