どう短くするか ― 2015年07月21日 22時24分23秒
原稿を書く仕事でつねに直面するのが、「どう短くするか」という課題です。新聞批評などの場合、あれこれ書こうとするとかならず長くなりますから、それをどう縮約するかに苦心しています。勉強中の若い方も、このコツを会得しておく方がよろしいでしょう。条件を超過して長くなっていては、応募した原稿の採用もままなりません。
『モーストリー・クラシック』の宗教音楽特集号に「受難について」「バッハの《ヨハネ受難曲》」「バッハの《マタイ受難曲》」という3つの原稿を書きました。その字数が、2400、1200、1200。少ないですが、最近は字数絶対厳守を心がけていますので、下書きを短くすることに力を注ぎました。
一方、日本ピアノ教育連盟からは、3月にさせていただいたモーツァルト/ピアノ協奏曲に関する講演を、『紀要』用に文章化することを依頼されていました。枚数自由という申し出に甘えて、用意した原稿のうち時間が足りずに話せなかった部分を入れ、日本モーツァルト協会講演のためにバージョンアップした部分も加えることにしたところ、完成稿は18,000字に達しました。
しかしその仕事をしている時点で、連盟の発行している『Klavier Post』という会報のために7,000字の短縮版を並行して依頼されていることを、うっかりしていたのです。さて、楽譜別で18,000字の原稿を、楽譜込みで7,000字の原稿にどう集約するか。
今回これがとても困難だったのは、3月の講演の内容が「モーツァルトのピアノ協奏曲創作を年代順に見ていく」という、本来講演のテーマにしてはいけない、大きなものであったからです。編曲を含めてピアノ協奏曲は30曲ありますから、個別曲に割けるのは18,000字だと600字以内、7,000字だと楽譜もあるので200字以内。これでは一口解説になってしまいます。
ではどうするか。学生さんを想定して、短縮のコツをまとめてみましょう。(続く)
『モーストリー・クラシック』の宗教音楽特集号に「受難について」「バッハの《ヨハネ受難曲》」「バッハの《マタイ受難曲》」という3つの原稿を書きました。その字数が、2400、1200、1200。少ないですが、最近は字数絶対厳守を心がけていますので、下書きを短くすることに力を注ぎました。
一方、日本ピアノ教育連盟からは、3月にさせていただいたモーツァルト/ピアノ協奏曲に関する講演を、『紀要』用に文章化することを依頼されていました。枚数自由という申し出に甘えて、用意した原稿のうち時間が足りずに話せなかった部分を入れ、日本モーツァルト協会講演のためにバージョンアップした部分も加えることにしたところ、完成稿は18,000字に達しました。
しかしその仕事をしている時点で、連盟の発行している『Klavier Post』という会報のために7,000字の短縮版を並行して依頼されていることを、うっかりしていたのです。さて、楽譜別で18,000字の原稿を、楽譜込みで7,000字の原稿にどう集約するか。
今回これがとても困難だったのは、3月の講演の内容が「モーツァルトのピアノ協奏曲創作を年代順に見ていく」という、本来講演のテーマにしてはいけない、大きなものであったからです。編曲を含めてピアノ協奏曲は30曲ありますから、個別曲に割けるのは18,000字だと600字以内、7,000字だと楽譜もあるので200字以内。これでは一口解説になってしまいます。
ではどうするか。学生さんを想定して、短縮のコツをまとめてみましょう。(続く)
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