難関2016年03月22日 07時17分48秒

18日(金)から連休末の21日(月)まで福島で催される「声楽アンサンブルコンテスト全国大会」の審査を、お引き受けしていました。これが今月の大難関で、迫るにつれプレッシャーが増大。「できるならこの杯を過ぎ去らせてください」という言葉はこういうときのためにあるのだな、という心境でした。

なぜかというと・・・。4日間連続して40団体ぐらいずつ審査をし講評を書くという負担に耐えられるか、という不安がありました。加えて、いずれ劣らぬアンサンブルが次々と登場するこのコンテストの審査は日本一むずかしい、という情報を仕入れていました。全日本合唱コンクールの審査もプレッシャーでしたが、これは2日で終わる。4日となるとどうなるのか、年も年ですので、心配でなりませんでした。

まあしかし、日にちはやってきます。最終的な心境は、とにかくベストを尽くそう、それで自分の納得できる審査ができなければこれを絶対最後にしよう、というものでした。17日(木)は早朝に起きて急ぎの仕事をいくつか片付け、審査委員会とレセプションの待つ福島へ。 なにしろ4泊ですから、珍しく洋服ケースを持参しました。

車中うとうとし、目覚めると武蔵野線の電車は、乗換駅の武蔵浦和で停車しています。あっと思い、あわてて下車。少し歩いたところで気づきました。洋服ケースを網棚に忘れてきたのです。

これでテンションが、いちだんと降下。とにかく行ってしまうか、あくまで洋服ケースを奪還するか、しばらく迷いましたが、奪還を優先することに。幸い駅員さんが親切に対応してくださり、吉川美南という駅で取り戻すことができました。網棚事件は、たしか三度目です。

レセプションで私の着いたテーブルには、副知事、市長、県会議長、教育長といった方々が勢揃いしておられ、歓迎モード全開で日本酒(←金賞の銘柄数がダントツとのこと)を勧めてくださいます。お酒のありがたさで、酔いが回るとともに不安が薄れていきました。(続く)