腹を決めて ― 2008年04月25日 16時14分11秒
最近、新聞批評の対象に恵まれていました。いい公演だと、このすばらしさと何としても伝えようと考えて、気合いが入る。必然的に、心のこもった批評が書けます。喜んでくださった方も、おられると思います。
しかし、いいことばかりは続きません。久しぶりに、これはダメだ、というものに当たりました。それどころではない。公演の方向性にがまんができず、激怒の状態。もちろんメジャーな、注目度の高い公演です。きっと、面白がる人も多かったことでしょう。さて、これをどう書くべきか。
そこでわかりました。批評の真価は、こうしたネガティヴな場合にこそ発揮される、と。どこまでを、どのように書くべきか。あいまいな形では自分の良心が許さないが、時代や流行にあらがって酷評に踏み込む自分は、果たして正しいだろうか。ずいぶん困り、ずいぶん考えました。
授業の間を縫ってぎりぎりまで作業し、完成稿を送りました。はっきり書き、責任は自分で取る、という道を選びました。掲載は来週初めかと思います。
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