逆人格改造(2) ― 2009年04月05日 22時28分29秒
7時半に立川を出発したバスは、守谷のドライブインを経て、茨城県桜川市の真壁街に到着。ここで古い町並みを鑑賞し、昼食をとりました。真壁の町おこしはボランティアを動員して工夫の跡が偲ばれましたが、あいにく私は、生活への興味が乏しい人間です。昔の住居や、家具や生活跡を見ても、ほとんど感慨を覚えません。興味の尽きない方もいらっしゃるのでしょうが・・。
次の目的地は、雨引き観音。これは存外に立派なお寺で、関東平野の見晴らしを楽しみました。生活より自然が好き、というのが私です。次いで、益子イチゴ狩り団地へ。これについてはすでに書きました。
食べたあと直売場に行きました。こういうとき、おみやげを絶対買わないのが、私です(きっぱり)。いい悪いではない。買わない主義で、この年まで過ごしてきました。軽装で行き、軽装で帰ってくるのが、私の旅行です。
ところが、新鮮な野菜が安い値段でたくさん並べられているのを見ているうちに、私が今までの人生で感じたことのない感情が動いてしまったのですね。それは、このおいしそうな野菜を買って帰ろう、という感情です。
産地を調べながら買い始めてみると、これが案外面白い(笑)。あれもこれも買おうということになり、結局、誰よりも大きな包みを下げることになりました。
「益子」はもちろん、益子焼の本場です。当然「益子参考館」で焼き物の現場と陳列を見学したのですが、コースはそのまま、売店へと続いているではありませんか。そこで経験したことのない感情がふたたび湧き、茶碗など2点を購入。そのあとに寄った「外池酒造」では、利き酒を楽しんだあと、焼酎を購入しました。荷物が多くなってもなんとかなるのが、バス旅行のいいところです。
それでわかったのは、「いい人」の計画には見学と買い物を絶妙に織り交ぜられていること、土地の名品を楽しみながら購入できるよう、考え抜かれていることでした。でも、生活にも買い物にも興味のない私が大きな荷物を提げて立川に帰ってきたということは、すなわち、私の方が人格改造されてしまったということですよね。
逆人格改造をくらってはいけません。野球で広島カープを応援するなどして、本来の人格を取り戻そうとしている私です。
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