須坂での指揮者論2010年10月07日 08時08分46秒

日曜日は、須坂で指揮者論。シャルル・ミュンシュの初来日時の演奏をテレビで見て、指揮者ってすごいなあ、と思った体験から説き起こし、指揮者の役割や資質、能力といったことを分析してから、諸大家の映像を少しずつ見ました。

話はどうしても、外見や身振りに及びます。それらを武器にしたショー的な要素が、オーケストラ演奏会を近年ますます支えている、と思うからです。しかし私自身はそうした「見せる」要素に興味を失いつつあり、虚心坦懐に音楽に向かっている人を見ると、それだけで点をあげたくなる(逆に言えば「見せる」印象が先に来ると減点したくなる)、と思うようになっています。その意味で、自分の最近の価値観を再確認するような講座でもありました。指揮者のいない、あるいは指揮者に頼らない音楽作りにも大きな楽しみがあることを語って、講演終了。

最後に、気に入った指揮者に1票の、アンケートをしました。平等な条件での比較ではありませんからあくまで遊びですが、ワルター、アーノンクール、ヴァントの順になりました。ただしワルターは、練習風景やインタビューを少し長く使ったので、有利だったかもしれません。進行をもう少し整理して、「たのくら」でもお話しします。

今週はものすごく予定が詰まっており、かなり疲労状態なので四苦八苦です。極力がんばりますがお手柔らかにお願いいたします。