晩節2011年08月05日 23時55分32秒

松田選手が亡くなりましたね。若くして亡くなるのは本当にお気の毒ですが、私はサッカーのことはよく知りませんので、それ自体に感慨があるわけではありません。ただ、オッと思ったのは、松本のサッカーチームが「「山雅」という名前であること。これって、私の名前の後半と同じですね。松本は、ご承知の通り私が思春期を過ごしたところですので、この一致には因縁というか、結構感じるところがありました。

なんとか翻訳原稿をお盆前に入れてしまおうと、今日は猛烈に作業しました。翻訳していてなるほどなあ、と思った一端をご紹介します。最新の「蛍光分析」を用いた自筆譜研究によると、《ロ短調ミサ曲》は厳密には完成されておらず、歌詞振りなど、細部に仕上げられていない部分があるのだそうです。ヴォルフ先生によると、バッハが危険を承知で実験段階の目の手術を受ける決心をしたのは、もう一度仕事のできる環境を取り戻そうとしたからであり、そのひとつの理由に、《ロ短調ミサ曲》にさらに手をかけたいという気持ちがあったからではないか、とのこと。視力を失ったバッハの気持ちはどうだったのか、あまり考えたことがないことに気づきました。

それとも重なりますが、人間大切なのは、引き際です。やめる人間が今のうちに国の将来を決めておこう、人事を発令しておこう、というのは、私は絶対におかしいと思う。それは、次の人にまかせるべきです。いろいろな人の引き際を見てきましたが、影響力を残そうという気持ちほど、晩節を汚すものはないと思います。

コメント

_ T.K. ― 2011年08月08日 23時42分36秒

私の嫁さんの名前は「雅子」。意図して御世話になった先生の「雅」の文字がついた女性を選びました。結果は‘ハズレ’ではありませんでした。

「山雅」には、私も最初‘何なんだ?’と思いましたが、松本と縁の深い先生が、そう思われるのは無理もありません。
「雅」の文字は素敵ですよね。雅楽寮(うたまいのつかさ)なんて、実に雅(みやび)な響きを持っている名称だと思います。

_ I教授 ― 2011年08月09日 10時49分06秒

名前で選びますかね(笑)。雅子さんというのは私の周りにも結構います。《ポッペアの戴冠》でも、声楽と器楽に1人ずつ。研究室にも同僚。雅子ではないが男性も同僚に1人。でも子供に引き継ごうとはまったく思いませんでした。

_ T.K. ― 2011年08月09日 12時40分59秒

阿部雅子さんと平尾先生でしたね。結構「雅」のシェア大きいのでは?
私は子供に付ますよ。「雅」と美学の「美」という2つの漢字。そうなると、選択肢が狭くなりますね。「雅美(まさみorまさよし)」、あるいは「美雅(よしまさ)」
ちょっと御侍風な名前になりますね。

_ 押し入れ ― 2011年08月15日 20時43分21秒

お久しぶりです、お元気ですか?
「山雅」のお話が出るとは思いませんでした^^
金沢にもZweigen KanazawaというJFLのチームがあり、無理やり「ツエーゲン金沢」(“強いんだぞ”という金沢弁)と読みます。実は、初めて「山雅」を見たとき、私も先生の事を思い出しました。お相撲さんの「雅山」も先生を思い出させます笑。

_ I教授 ― 2011年08月16日 00時53分10秒

一度そう思うと、自分の名前を重ねずには見られなくなるんですよね。雅山はあんまりそう思わないが(笑)。

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