今月のCD選2012年01月25日 00時19分15秒

年末商戦のあとだからでしょうか、今月は、分母がすごく少なかったです。というわけで、ちょっと渋い選考になりました。

1位は、ヘンゲルブロック指揮 北ドイツ放送交響楽団のシリーズ第一弾(ソニー)。曲はメンデルスゾーンの交響曲第1番とスケルツォ(弦楽八重奏曲からの編曲)、シューマンの交響曲第4番初稿。いかにも爽やかな演奏で、初期ロマン派の魅力がいっぱいです。ヘンゲルブロック、これから一番楽しみな指揮者ではないでしょうか。《ロ短調ミサ曲》があったことを思い出して聴いてみましたが、すばらしいですね。コンチェルティスト方式をとっている(従ってジャケ裏にソリスト名が出ていない)、珍しいCDです。

2位は、吉松隆さんの「夢詠み」を選びました(カメラータ)。吉村七重さんの箏が、清澄のきわみなのです。「耳を静けさへと引き込み、心を洗い清める至芸」と書きました。

3位は、有森博さんの「カバレフスキー3」(フォンテック)。日ごとに存在感の薄れつつある社会主義リアリズム時代の人気作曲家ですが、使命感をもって演奏してくれているピアニストがいることを知ったら喜ぶでしょうね。24の前奏曲など、曲ごとに個性があり、面白く聴けます。

コメント

_ 優@背番号1&2&6&22&25 ― 2012年01月25日 01時10分09秒

こんばんは。ご無沙汰しています。ヘンゲルブロックの『ロ短調』はしばらく入手できませんでしたが、つい最近アマゾンで購入することができました。素晴らしい演奏で大変気に入っています。実は、今年から合唱を再開することになり、その曲目が『ロ短調』なのです。先生の翻訳書を読んで勉強しながら練習に臨みたいと思っています。

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