ガラ・コンサートを最前列で2012年02月04日 23時57分26秒

今日(土曜日)は午前中朝日カルチャー新宿校で、現代音楽論。時間が来ましたので、次回は音楽とは何かの話をします、とアナウンスして終了しました。すると受講生の方が、「今日で終わりですよ」とおっしゃるのですね。てっきり、3月もあるものと思っていました。予定にも書きこんであるんだけどなあ・・・。

午後はNHKホールに、日本音楽コンクールの80周年ガラ・コンサートを聴きに行きました。いただいた席についてみると、なんと、最前列の中央なのです。同列の方々の中で、明らかに私は浮いています(汗)。よく知っている方もステージに出てくるのですし、困りました。嬉しく思う人はいないことが、わかっているからです。最後、清水和音さんのラヴェルの協奏曲のときには、ピアノの向こう側に客席に向けたカメラが置かれ、その方向に、まさに私がいるのです。皆さん、放送は見ないでください(と言ったら、営業妨害になっちゃいますね)。

でもオーケストラの演奏が内声に至るまでよくわかり、面白くもある席でした。N響、さすが。

6人の、世代もさまざまなアーティストが出演されました。今年の声楽1位、テノールの西村悟さんの歌うカヴァラドッシとカラフに、まず圧倒されましたね。コメンテーターの池辺さんが「甘さと男らしさを兼ね備えた」とおっしゃっていましたが、まさにその通り。すばらしい高音と、容姿を兼ね備えた方です。

ヴィオレッタを歌われた澤畑恵美さんの芸術性には、いつもながらうっとり。言葉の表現が、本当にしっかりしているのです(大喝采)。若手ヴァイオリニストの成田達輝さんの明澄な美意識にも感心しました。そして、司会の黒柳徹子さん。プロとしか言いようのない、若々しいエネルギーを発散しておられました。明日は、須坂に行きます。