司馬遼太郎2012年02月02日 23時32分53秒

私は歴史小説というものにまったく興味を抱かず、これまで読みませんでした。ミステリーであれば結末がどうなるかわからりませんから、期待して読み進められますが、歴史が題材では、結末がわかっている。それでは面白くないように、思っていたわけです。

周囲で大の歴史好きが、渡邊順生さん。司馬遼太郎は面白い、と力説されますので、1回ぐらいは読んでみようと、駅のキオスクで『関ヶ原』を書い、読んでみました。

いや、こんなに面白いとは思いませんでした。武将たちの性格付け、心理描写、あったかもしれぬ会話の妙が、絶妙の文章になっています。しかも本当によく調べられており、けっして講談調ではなく、記述に客観性があるのですね。すばらしい。感心しました。

そのことをある会食の席で話したら、「そのお年で司馬遼太郎を読んだことがない人がいるとは信じられません」と言われてしまいました。これから読みます!私は日本史を選択しなかったので、幕末から明治にかけてのことを、よく知りません。そこで『翔ぶがごとく』を読み始めました。明治を勉強したいと思います。