モーツァルト・コンサート復活2012年03月13日 11時08分48秒

11日(日)。大震災一周年。復興に向けて、まだまだ課題山積のようですね。解決が少しでも早くからんことをお祈りします。それにしても、手術直後のお体で追悼式でスピーチされた天皇陛下は、本当にご立派です。私心なく励まれる御姿を拝見していると、皇室のある国に生きることの価値を思います。

昨年3月に中止になった立川アミューにおける国立音大コンサート「モーツァルト 晩年の境地を探る」を、3月25日(日)の15:00から実施できることになりました。1,000円という破格の入場料で、一流の出演者による演奏をお楽しみいただけます。私として最後の、大学イベントへの公式出演です。

栗田博文指揮、くにたちフィルハーモニカー(教員や卒業生によるフル・オケ)の出演で、まず《魔笛》の序曲。次に武田忠善さんの極めつけのソロで、クラリネット協奏曲。後半は、《魔笛》第1幕からの抜粋です。

《魔笛》の第1幕には、パパゲーノ、タミーノ、夜の女王のアリアが、2曲目から4曲目まで並んでいます。抜粋になるとこうした曲が必ず入ってくるのですが、アリアを選ばず、次の五重唱からはじめるのが、私流。アンサンブルこそ《魔笛》の聴きどころだと思いますし、この曲は音楽としてすばらしい上に、魔法の笛と鈴が紹介されるというポイントになっているからです。「愛」がテーマとなるパミーナとパパゲーノの二重唱を経て、タミーノが3人の童子に導かれてザラストロの神殿にたどりつくフィナーレを、全曲演奏します。タミーノと弁者の含蓄深い対話と、パパゲーノの鈴で奴隷たちが踊る、感動的な場面があります。
 
出演は経種廉彦(タミーノ)、松原有奈(パミーナ)、太田直樹(パパゲーナ)、田辺とおる(弁者)、若林勉(ザラストロ)、今尾滋(モノスタトス)、悦田比呂子/小林菜美/与田朝子(3人の侍女)、山崎法子/高橋織子/鈴木望(3人の童子)。どうぞお出かけください。

前後しますが、24日(土)と31日(土)の13:00から、朝日カルチャー横浜校の「エヴァンゲリスト」講座の今季最後の2回を、駆け込みで行います。テーマは「ライプツィヒ初年度のカンタータ創作」と「ヨハネ受難曲」です。

わが家の近く、好きだったラーメン屋が閉店しました。自分が福の神か貧乏神か、またわからなくなりました。