ドイツ旅行記(8)--ナウムブルク ― 2012年06月24日 23時19分00秒
ドイツの朝は早い。だがこちらも早起きです。日本から向こうに行ったときは、時差の関係で、早く目が覚めてしまうからです。夜は夏至間近で10時くらいまで明るいですから、1日に、2日分の観光ができる。訪れるのにいい季節です。
ペンションで朝食を食べ、料金を払ったら、33ユーロ(今のレートで3300円)でした。安いだろうとは思っていましたが、それにしても。Wiederauの離宮は5キロ近く離れているので、タクシーで行くことにしました。しかし呼んでもらったのはいいが、なかなか来ません。ペーガウにはタクシーがなく(だと思いました)、隣町から来るというのです。やってきたのは、とても感じの良い青年。田舎道10分ほどで、Wiederauに着きました。
ペンションで朝食を食べ、料金を払ったら、33ユーロ(今のレートで3300円)でした。安いだろうとは思っていましたが、それにしても。Wiederauの離宮は5キロ近く離れているので、タクシーで行くことにしました。しかし呼んでもらったのはいいが、なかなか来ません。ペーガウにはタクシーがなく(だと思いました)、隣町から来るというのです。やってきたのは、とても感じの良い青年。田舎道10分ほどで、Wiederauに着きました。
なぜ原綴で書いているかというと、この地名を「ヴィーデラウ」と読むか、「ヴィーダーアウ」と読むかがわからなかったからです。どちらもありそう。正解は「ヴィーデラウ」でした。早朝だったので中には入れませんでしたが、意外に豪華な内部の映像はユーチューブにあります。とりあえず、簡素な外見に接しただけで目的達成と判断し、ペーガウに戻って列車に乗り、ライプツィヒに出ました。
今日(13日)は、午後エアフルトで人と会う以外は予定がなく、どこに泊まるかも決めていません。バッハ・スポットを稼ぐチャンスです。そこでライプツィヒからエアフルトに行くICEを、中ほどのナウムブルクで下車しました。ここの聖ヴェンツェル教会には、バッハが1746年に鑑定したヒルデブラント・オルガンがあるのです。この鑑定に関しては、かなり詳細な資料が残されています。
ナウムブルクはICEも停車するかなりの都会なのですが、駅のあたりは、やはり何もありません。ヴァイセンフェルスに行く電車の待ち時間に往復しようとしたのは間違いで、市の中心まで、かなりの距離を歩きました。まず目に入ってきたのは、巨大な大聖堂です。
大きさに驚きましたが、案内付きでないと見回れませんので見学はあきらめ、にぎやかな通りを抜けて、バッハの教会へと向かいました。中央広場の奥に、この教会はそびえています。
内陣はしっとりと落ち着いて、いい雰囲気。そして運にいいことに、オルガンが流れていたのです。現代曲ですが、先日お話しした教会空間で聴く響きのやわらかさが、格別でした。壁に聖書の言葉を美しく彫り込んだ(?)プレートが掲げられています。見入っていると好感のもてる男性がやってきて、それは日本人が去年3ヶ月かけて作り、寄進してくれたものだ、と説明してくれました。オルガンへの感動を表明すると、オルガン週間をやるから来てください、とのお話。オルガンの響きはいったん止んでいたのですが再開され、バッハのト短調フーガ(BWV542)になりました。あまり上手ではありませんでしたが、このロケーションなので、感動をもって聴き入りました。記念にCDを購入。ナウムブルク、いいですよ。バッハの旅をなさる方はぜひ候補にお加えください。
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