なんと残念な2014年01月20日 22時14分13秒

いまネットで、クラウディオ・アバド死去の報に接しました。なんと残念なことでしょう。最近は、彼こそ当代最高の指揮者であり、芸術家であると思っていましたので。

今日は、聖心女子大の今年度最後の授業でした。モーツァルトの生涯を追う授業で、当然、《レクイエム》が中心。そこで、アバド~ルツェルン祝祭のDVDを観たのです。底知れぬ訴えかけをもったすごい演奏で、終わった後の永久に続くかと思われる沈黙が、すべてを物語っていました(聴衆も、たいしたもの)。アバドの身振りからは格別なものを感じないし、練習がいいという話も聞かないのに、どうしてあんなすばらしい演奏ができるんでしょうか。結局人格の力ということなのだろうか、と思っていたところです。

最近発表される録音はどれも神様の音楽でした。もっと聴きたかったです。