惻隠の情生まれる2014年05月18日 12時42分56秒

16日(金)夜。近江楽堂で西山まりえさんの弾くゴシック・ハープの美音を満喫した私は、10時に帰宅。しかしいつものようには、テレビのスイッチを入れませんでした。入れたのは、11時になってから。巨人-広島戦を、先入観なしで観戦しようというのです。チャンネルは、CS608です。

試合は広島が先攻し、ルーキーの大瀬良が力投。私はワインを飲みながら油断なく観戦し、深夜の2時に及びました。広島のはつらつとした戦いぶりは、胸のすくよう。「カープ女子」が急増中であるのもうなずけます。

私は昨今カープ・ファンですが、勝ったときだけ書いているわけではありません。昨日は巨人の完勝でしたし、1時間後に始まる今日の試合も、楽観はしていません。だからこそ今、久しぶりに野球ネタを披露しているのです(こういう心境を「余裕」といいます)。

17日(土)。「たのくら」で《トリスタンとイゾルデ》の第2幕を鑑賞し、会員の方々と、お昼を食べに行きました。立川の中華料理「五十番」で砂肝を食べるのが、最近の好みなのです。いつもは2テーブルに分かれるのですが、この日は10人だったので、1つのテーブルを囲み、楽しくお話しすることができました。当然、野球の話になります。

そうしたら、驚くべき事実が。なんと10人が全員、アンチ巨人であったのです!昔なら、10人いれば8人が意気軒昂とした巨人ファンで、暗い眼でおどおどしている1人か2人がアンチ巨人。それが相場でした。時代が変わったとはいっても、10人が10人アンチとは。だから「たのくら」が28年も続いているのか、それともそういう人ばかり残っているのか(汗)。あ、皆さんいい方たちですので、巨人ファンの会員も歓迎いたします。

なにしろ今年は、有力な選手をどんどん補強し、ぶっちぎりで優勝確実、と言われていた巨人軍です。私もそれがありますからつい巨人ファンの方にからんでしまい、先日も尊敬するYM先生に、「あなたのような性格にだけはなりたくない」と言われてしまいました(笑)。

関西における阪神の人気と全国における巨人の人気は似ている、とおっしゃる方がいます。しかし私の見るところ、ファン気質はまったく違う。阪神ファンにはおしなべて自虐的な傾向を感じますが、巨人ファンはまっすぐかつ繊細で、どちらかと言えば打たれ弱いように思いますが違うでしょうか。なんとなく、惻隠の情を感じるようになってきました。やさしく振る舞うようにします、私。

パ・リーグで巨人化しているのが、ソフトバンクです。先発のウルフとスタンリッジ、抑えのサファテ、四番の李、みんな去年は他チームの選手じゃないですか。好きなチームが多い中で、今年は善戦しているオリックスを応援することにしました。めざそう、三連勝!