サッカー素人談義2014年06月27日 01時06分48秒

皆さん、しばらくサッカーに熱中しておられたことと思います。私はサッカーには基本的に興味がないのですが、報道の過熱にあおられ、コロンビアとの最終戦を観戦しました。ファウストの翌日、大阪、ニューオータニの一室で、早起きしました。

素人ですから、批判的なコメントはできません。ただ、一般論として、素朴な疑問を感じるのですね。それは、攻めるのこそが日本のサッカー、ということで、ほとんど攻撃中心の戦術が採られていたことです。もちろん点を取らなければ勝てないわけですが、強い相手に対して正面から攻めていくというのは、古来の兵法に照らしても、どうなのでしょう。

私は、将棋が少しわかります。将棋の世界では、ヘボは攻めるだけ。守りが強くなって初めて、ランクが上がってゆきます。なぜなら、攻めは自分の都合を中心に考えて進められますが、守りは、相手がどう来るか、どう来られたら自分が困るかを、入念に考えなくてはならない。すなわち、相手中心に考えるという高等戦術が、守りには必要なのです。名人になるのはたいてい、守りの強い人です。

というわけで、外野が守らず攻めろ!の大合唱になっていたのは、どうなのかと思っていました。それにしても、中南米は、小国もみんな、強いですね。だからこそ面白い、ワールドカップです。

【付記】野球も同じです。交流戦の間に、守備の破綻から大量失点というゲームをいくつも見ました。ソフトバンクの二遊間(本多、今宮)はすばらしいですね。

コメント

_ ダヴィデヒデ ― 2014年06月27日 08時38分10秒

仰る通りだと思います!
かつて世界を席巻し続けたイタリアサッカーの真骨頂と言えば「鍵をかける」と言う意味のcatenaccio、つまり守備固めで1-0で勝つことでした。
でも先生! 交流戦では先生の絶賛されるソフトバンク以上の戦績を収めたチームがあった事実もお忘れなきよう!!!

_ I招聘教授 ― 2014年06月28日 07時29分02秒

麻雀もそうですよね。手を作らなければ勝てませんが、いつも勝つのは、守りの強い人です。でもダヴィデヒデさん、私はソフトバンクを絶賛してはいないですよ。その二遊間を絶賛しているのです。二塁方向に飛ぶと、かならず本多に捕られます。

_ 青春22きっぷ ― 2014年06月28日 18時43分23秒

レベルが違うが、スペインのパスサッカーが初戦でオランダに5点もとられ負けたとき、やな予感がした。

前回の南アフリカ大会では、サムライブルーは守備重視の戦略が功を奏し見事決勝トーナメントに進出したが、一発勝負の場でも攻撃的な選手交代もすることなしに、一段と力が上の相手に勝ちきれず敗退した。決勝トーナメント進出と言う結果を残したが、耐える試合を余儀なくされた選手達には満足感は薄いものだった。

ザックは俊敏性と協調性のある日本にパスサッカーによる主導権を握っての攻撃戦略にかけた。大会前の強化試合や欧州遠征ではその成果を挙げたのだが、一年前のコンフェド杯で一勝も出来なかったことに対する対応・修正の底上げが疎かになっていた。カウンターに対する連携守備の強化不足も然り。欧州遠征では、真の暑さ対策などできる訳がないから、WCで一段とギアが入る相手に対して挑むだけのコンディションができていたのかも疑問。キーとなった本田と香川がクラブチームでレギュラー出場出来ていなかったことも響いたと思う。

四年後に向けて、FIFAランキングが20位前後になるように狙って、国際試合・強化試合の相手を考える必要がある、と思う。

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