忍び寄るもの2016年01月11日 23時55分17秒

今日、成人の日は、新宿で用足しがありました。そこへ、知人からモーツァルト本を10冊仲介してくださるという話が入り、昼食を兼ねてお渡しすることに。本すべてにサインして袋に入れ、玄関に置きました。「用足し」の方は荷物がいりませんから、袋の重さは苦にならない、と見当を付けました。

国立からJRに乗り、国分寺で特快に乗り換えます。すると、席を譲られたのですね。見ると、相当いいトシのオジサンで、この人に席を譲られる理由がわからない。私の方から譲ってもおかしくないと思われる方なのです。

固辞しましたが、「私より上でしょうから」と強くおっしゃるので、ご厚意をいただき、座らせていただきました。でもそのモチベーションに、疑問があります。しばらく前にある方から、「先生はまだ譲られないでしょう?」と言われていたからです。「まだ」という副詞がひっかかりましたが、「もちろん」と答えていました。それが譲られたという現実を、どう考えるべきか・・。

座らなくても良かったのは、今日が身軽だったからです。でも座ってまもなく、身軽で良かったのかな、と気が回りました。身軽な理由が判明。本10冊を入れた袋を、玄関に置いたまま来てしまったのです。あわてて連絡を取り、三鷹でUターン。なんとか遅刻20分で、くだんの方とお会いできました。

私のうっかりは、皆様ご存じの通り。でも今日のうっかりはかなり重いのではないかと、瞑目しました。忍び寄るものがあるのではないかと指摘されれば、反論できません。

そんな私がライプツィヒのバッハ祭をご案内するというのでは心許ないですが、例年になく豪華な今年の旅行のWEB案内ができましたので、どうぞご覧ください。

http://www2.asahiryoko.com/djweb/TourDetail.aspx?tc=S27136160000

ヴォルフ著『モーツァルト 最後の4年』日本語版のWEBサイトはこちらです。

http://composed.webcrow.jp/

コメント

_ 福生人 ― 2016年01月12日 06時40分04秒

おはようございます。
だいぶ以前に書き込みした者です。
先生のバッハ音楽祭の旅、実にうらやましい限りです。
ガーディナーのマタイ、一生に1度は生で聴いてみたいと永年の夢です。三十数年前の学生時代にFMでガーディナーのモテットを聴いてから最も敬愛する指揮者の1人です。
またクリスティにおいても、多感な学生時代に聴き、シャルパンティエとはやはりこうあるべきだと、当時歌っていたシャルパンティエの合唱指導者とは全く異なる解釈を体感しました。
この二人の演奏を聴けるなんて!
定年になったらいつかは聴きに行きたいと思っています。
あと5年はありますが、自分自身の目標を再認識した次第です。
お気をつけて。

_ I招聘教授 ― 2016年01月12日 20時25分37秒

そう言ってくださる方とこそご一緒したいと思います。5年後だと、ガーディナーも老巨匠ですね。

_ 福生人 ― 2016年01月13日 07時06分08秒

おはようございます。コメントありがとうございました。
そうなんです、老巨匠、それも楽しみとして心に留めておきます。
本日、合唱からの叩き上げのソプラノ、エリン・マナハン・トーマスとピーター・ハーヴィの147番を興味深く拝聴いたしました。

_ 久美 ― 2016年01月14日 18時16分38秒

モーツァルトの本、わたしも購入させていただきたいですが、ぜひ先生のサイン入りのが欲しいです。無理でしょうか?どちらに仲介していただけばよろしいでしょうか。だめでしょうか?

_ I招聘教授 ― 2016年01月14日 22時15分15秒

久美さんありがとうございます。コメントにアドレスを書き込んでくださっていますので、私からメールを差し上げます。お待ちください。

_ CAのmica(マイカ) ― 2016年01月17日 10時47分32秒

ヴォルフ先生のモーツァルト本,引き込まれますね。
実は先日新宿の本屋で一寸下見,と思い立ち読みしたのですが,読み止まらなくなってしまって,結局営業時間終了までいて1/4位読みました。

で,私も先生のサイン入り本を購入したいので,宜しくお願い申し上げます。

(スミマセン ここが適切か?ですが,久美さんに便乗させていただきます!)

_ アメリカの猫 ― 2016年01月18日 00時41分16秒

あぁ、これはもう…。
ドイツ、バッハ、ガーディナー、磯山先生のレクチャーと、そして(恐らく)先生との飲み会(…ありますよね?)…こんなに私が長年敬愛するキーワードが揃っている旅行に参加しないなんて、もうこれ以上あり得ませんね。
毎年、指をくわえて見送っていましたが、今年は下の子が高校を卒業することもあり、少しの期間母親業を休ませてもらってぜひ参加させていただこうと思っています。
(とは言え、まだ職場に休暇願いを出すという難関が残っているのですが…)

_ I招聘教授 ― 2016年01月19日 13時42分57秒

レスポンスが遅れて申し訳ありません。micaさん、メールを差し上げます。猫様、どうぞご参加お待ちしております。

_ ダヴィデヒデ ― 2016年01月28日 13時25分06秒

夢のような旅ですね・・・東北地方でお仕事してまして伺えませんが、こう言う企画を是非とも日本合唱指揮者協会でも無さって欲しいです! チラシ・パンフレットなど有ればバッハを歌う合唱団で配布させて頂きますが・・・

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