悩んでしまうと2008年02月09日 22時41分08秒

政治をテーマとする討論番組を、わりによく見ます。こうした番組の中でもっとも頻繁に、もっとも力をこめて使われる言葉のひとつが、「きちっと」。福島瑞穂さんなどは顕著に使われ、一度統計をとってみたい、と思うほどです。

でも、何かひっかかる。最初はイデオロギーの問題かと思っていましたが、そうではないようです。気がついてみると、私は生まれてこのかた、「きちっと」という言葉を、一度も使ったことがないのです。

私は、そう、「きちんと」と言います。福田首相も、「きちんと」。でも政治家は、「きちっと」派が多いですね。皆さんはいかがでしょう。

この問題に悩むようになって、ある会議でびっくり。発言される方が何度も、「きっちり」とおっしゃるではありませんか。う~ん、それもあったか。「きっちり」は、上記の2つでは、「きちっと」に近いように思えます。

「きちんと」と「きちっと」。ニュアンスは、かなり違いますよね。「きちっと」の方が強く、攻撃的な感じがする。私が知りたいのは、これを使い分ける方がいらっしゃるかどうかです。どんな風に使い分けるものか、コメントで教えていただけると幸いです。悩んでしまうと、穏便には済ませないのです。

コメント

_ ケロリ子 ― 2011年03月20日 22時32分28秒

3年ほど前の記事へのコメントに少々躊躇いたしましたが、
ほんじつ、
拙ブログに「きちんと」と「きちっと」についての記事を書きまして、
ほかの方はどう思われているのか調べていたら、
礒山先生のブログに行き着いた次第でございます。

「きちっと」は、主に西日本で使われている言葉で、
わたくしの出身地でもある大分でも使われています。

記憶をたどるに、
大分出身の村山政権で「きちっと」が公の場で使用されて以後、
徐々に使用頻度が増してきたと思われます。
社会党内で「富市ことば」が広がっていて、
「きちっと」が当たり前のように使われている環境があるのでは、と
推測されます。

よって、
使い分ける必要などなく、
「きちんと」で通されるほうが賢明かと存じます。

_ I教授 ― 2011年03月20日 23時52分58秒

基調な情報、ありがとうございます。「きちっと」のシェアは、でもますます多いですね。政治家に多いと思ったら村山政権ですが。勉強させていただきました。

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