仕事再開2008年08月07日 22時55分49秒

カラオケの話題、一部にひんしゅくを買っているようですが、月曜日にまた行ってしまいました。今度は別メンツでしたが、やはり、高年齢で行くのとごく若い人と行くのでは、雰囲気が大きく異なります。しみじみしたメロディを、味わい深く歌うのが前者。強烈なリズムを爆発的なノリで歌うのが、後者です(←ものすごくうまい人がいて仰天)。その違いは大きい。高年齢の方が、今の歌は覚えられない、とおっしゃるのはよくわかります。旋律に、重きが置かれていないのですから。

延び延びになっていた仕事を、ようやく再開しました。やはり休養を取り、意欲を高めないと、本当には仕事ができません。今月のうちに、ザクセン選帝侯家のためのカンタータの本を、どうしても仕上げるつもりです。これが終われば、カンタータはすぐ終わるからと言って約束したDVDの本に取りかかれます。

また、私の第2の著作である『モーツァルトあるいは翼を得た時間』の文庫化が決まりましたので、そのチェックと補筆も行います。昨日ちょっと手を付けてみましたが、さぞ不完全なものかと思って見直すと、そうでもないですね。結局、進歩しているようで、人間、そうでもないんだとわかりました。進歩していることは意識されても、退歩している部分には、意識が及びません。差し引きのプラスが、さて、どれだけあるのか。ともあれ、その年代ならではの仕事をするのがいいようです。

コメント

_ ドン・アルフォンソ ― 2008年08月14日 07時17分51秒

『モーツァルトあるいは翼を得た時間』の文庫改訂版を楽しみにしております。あれからもう20年にもなりますね。

その当時ニューヨークで出していた「モーツァルティアン・ニューヨーク・レター」というモーツァルティアン・フェラインのミニコミ紙で、「ついに登場したすぐれたモーツァルト論」と題して書評を書いてお送りしたところ、ご丁寧にもワープロ2ページのご返事と「バッハ 魂のエヴァンゲリスト」と「バロック音楽」をお送りいただき、大感激したことを懐かしく思い出しました。

そのお手紙の中で、先生は「批評でもっとも重要なのは、自分の直観に対する自己批判であると思います」とお書きになっていて、今でも僕にとっては耳の痛いお言葉となっています。

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