大歌手の貫禄に敗れる ― 2009年04月09日 23時03分14秒
自らのイメージ低落を危惧した私は、受付のアルバイトをしていた学生数名に、こういうアイデアがあるが、やってもいいものだろうか、と尋ねてみました。すると、皆硬い表情をして、答えません。強いて尋ねてみると、「そんなの全然大丈夫でしょう」という返事。そこでアイデアを実現することにし、バルバリーナ役の山本真由美さんから、派手な花柄のハンカチを借用しました。
しかしこのアイデアは、大倉さんによって却下(笑)。なんと、「先生を、男の中の男と言います」とおっしゃるのです。これはホメ殺しか、と思いつつも嬉しくなってしまい、こう持ち上げられたのでは返しがむずかしいなあ、などと思ううちに、本番になりました。
そしたら、全然違う。「この私も同じでしょうか」に対して、なんと「先生も同じです。思い当たること、おありになるでしょ」と振ってくるではありませんか。私はシュンとなってしまい、やむなく肯定。「そんなに追い詰めちゃっていいんですか。殿様にもメンツがありますよ」という突っ込みには、「私にも、伯爵夫人としてのメンツがありますよ」という立派なお答えです。「でも心から謝ってくれれば、私、結局許しちゃうと思うわ。」のあとには「だって私、主人を愛しているんですもの」という、絶妙のとどめが来ました。こうなっては私も、「わかりました。もうお帰りください」と言わざるを得ませんでした。
というわけで、大歌手の貫禄に完敗したわけですが、考えてみると、「男の中の男」というのも、全然ほめていなかったわけですよね。「あなたはその典型」を言い換えただけですから。バス旅行で逆人格改造を受けたためか、そこに気がつきませんでした。
〔付記〕今日(10日)新入生の面談をしていたら、「先生あのとき赤くなられたので、思い当たることがおありなのだろうと話していました」とのこと。君たちねえ・・・。
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