あざなえる縄2010年06月30日 23時25分07秒

ここしばらく、今日、6月30日の水曜日を無事クリアできるかどうかが問題だ、と思っていました。もともと今日は、聖路加病院で超音波の検査をすることに決まっていた日です。10時から検査、10時40分から授業では間に合いませんので、聖心女子大には、お休みをいただく予定でした。

ところが、先週23日に、外せない所用ができてしまいました。テレビで有名な方々が一堂に会する、帝国ホテルでの会合です。これを優先するために考えたのは、聖心女子大の授業を何とか成立させられないか、ということでした。2週連続休講というのは、いまどき、許されません。

考えてみると、聖路加病院と聖心女子大は、同じ日比谷線のルート上にあります。なるべく病院に早く行き、全速力で移動することで、11時からなら授業ができるのではないか。そのように決めて学生には連絡し、大学のあとでまわるNHKは、1時半開始に遅らせてもらいました。検査で朝食が摂れませんので、昼食は、ぜひしたいと思ったからです。もちろん計画のリスクは高く、何か起こったら即、アウト。着いてみたら学生は引き上げた後、という可能性もあり、朝から緊張していました。

家を早めに出たのはいいのですが、中央線が徐行して、10分間ロス。病院に着いてみると、超音波の検査のほか採血のあることが判明しました。これって、いつも混み合うのです。こりゃダメだな、と悲観的な気持ちが芽生えました。

ところが。1番ですぐに検査に呼ばれ、採血も待たずに済みました。支払いまでスムーズに進行し、11時には、余裕で聖心の教壇に立つことができました。ガッツポーズです。お昼も渋谷で、大好きな道玄坂のスープカレー店によることができました。辛さ7倍、おいしいのなんの!あとは放送を取るのみですが、準備は完了しています。

放送も、出だしは好調でした。ところが、しばらくするとお腹がゴロゴロいい始め、腹痛がしてきたのです。空腹に7倍カレーで、胃がびっくりしたようです。しかし小刻みにコメントする流れになっていて、スタジオを離れることができません。

私は思うのですが、人生に苦しいことはたくさんあるとはいえ、その最上位に含まれるのが、「トイレをがまんする」ということではないでしょうか。本当に辛い経験を、何度も何度も、過去にしています。這うようにして何とかたどりついてみると、全部使用中、並んでいる人さえいる、というような・・・。

今日も、それに近い状況になりました。最後は鬼の形相で、つとめて平然とコメント。やっと長い曲に入り、スタジオを飛び出しました。あ、NHKのトイレは空いていますのでご心配なく。

録音自体は、その名も「スーパー・ブレーン」という会社のスタッフが鉄壁のサポートをしてくださいますので、無事進行しました。終わった後、再度、聖路加病院へ。なぜというに、あわてて飛び出すとき、更衣室に時計を忘れてきたことに気がついたからです。

時計は結局見あたりませんでした。スイス製の、結構思い出のある時計でしたが・・・。疲労困憊で帰宅した私は、さて今日という日は私の理論を立証したのかどうか、考え込んでおります。