落としどころ2010年11月17日 08時40分05秒

先制攻撃で挑発した人がいるとします。それが耳目を集めたとしても、それでトラブルが解決、というわけにはいきません。一定の効果を上げたところで次に考えるのは、落としどころです。挑発した人は頃合いを見計らい、やあやあこのへんにしませんか、と言って手を差し出してくる。この手を平和主義的に握り返してしまうと、相手の完勝になります。自分が認知された上、うまくいけば、相手のテリトリーに食い込むことも可能になるからです。ですから、先に殴られた場合には差し出された手をうかつに握らないほうがいい、というのが、私の基本的な考えです。

こうした考え方からしますと、衝突した船の船長を帰し、首脳会談にも応じてもらって良かった良かったなどというのは先方の思うつぼだと思うのですが、いかがでしょう。毅然として対処すべき事柄は世の中にいくらでもあり、そうすることが、なかなかむずかしい。この問題などはひとつの参考になると思った次第です。

この問題は最近、ビデオの投稿是か非か、という話にシフトしていますよね。これには守秘義務という観点がからんでくるので、日を改めて論じたいと思います。