疲れる3月2012年03月28日 23時28分23秒

久しぶりに、NHK「古楽の楽しみ」の録音をしました。3月が再放送期間なのですが、私は2週分がそれに該当したものですから、しばらくスタジオに入らずにいたのです。

いつもサポート・スタッフの手元に、前日にはCDが届くよう、発送します。CDが着く頃を見計らって原稿を仕上げ、メールで送る。するとスタッフがさまざまなチェックをしてくださり、当日の録音と相成るのです。ただ仕事が立て込んでいると、前の日までに準備を済ませることがむずかしくなります。

今回もむずかしいスケジュールになっていたのですが、なんとか前々日にCDを発送し、前日(すなわち昨日)の夕方に、原稿を送ることができました。珍しい曲が多く、仕上げに、かなり手間取りました。

すると夜、スタッフから返信あり。同じ表現を使うのも何ですが、髪の毛が逆立ちましたね。いただいたCDと原稿は5月放送のものである、明日収録するのは4月放送分だ、というのです。4月放送分は完全に失念していましたので、収録曲の時間計算から始めなくてはならない。準備が間に合うかどうか、問題です。

夜疲れるまでやり、早朝に起きて、仕上げに励みました。時間がどんどん迫ってくるので、焦りが焦りを呼びます。こんな経験が、放送をめぐって、過去にどのぐらいあったことでしょう。間に合いましたが疲労困憊。最後まで楽のできない、この3月です。

コメント

_ ルビー ― 2012年03月31日 23時03分34秒

この録音エピソードを読んですぐさま、まだ記憶に新しいあの際どい、スリル極まりない“ニューオータニ理事会事件”が閃きました。

こうしたご奮闘の裏話は、読む方にとっては密やかな楽しみです(E.T.A.ホフマンの小説に出て来そうなキャラクターを連想したりして…失礼!)。

でも流石の先生の辞書には、どんな状況であれ「間に合わない」というのは有り得ないのですね。

記念碑的なこの3月も、とりどりの喜怒哀楽とバラエティー豊かなご体験に満たされて、無事乗り切られたご様子…“一抹の寂しさ”にも忙しさが救いのよう…でもどうぞ、お疲れ過ぎ以上のご休養もお願いいたします。
31日で肩書きがどうのこうのと前話にありましたが、このブログの店じまいなんて無いですよね?まだ見つけたばかりのお気に入りで、遡り続けても当分は終点まで辿り着きそうもないし、励みにもなるお宝話にザクザク出会えるのです。
たわいもなく長々とお邪魔いたしました。
(“謎の訪問者”気取りがバレバレのようで焦りました…それでも秘密好きは諦めません!)

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