過食2012年05月18日 13時02分24秒

昨日の新聞記事に、健康にもっとも悪いものは過食である、と出ていました。たしかに最近言われていることです。反射的に思い浮かべたのは長野県が男女とも長命日本一であること(長野県の食事は本当に質素です)。でも、質素な食事が寿命をのばすのであれば、近年の平均寿命の延長は、理解できません。栄養が十分に取れてしかも過食でない、という理想のラインが、どこかにあるのでしょうか。

いろいろなところで食事をすることが好きになっていますが、当惑するのは、料理の量がお店によってまったくさまざまであることです。私は胃を切っていますし量は少ないほうなので、むしろ、多いほうが困る。残さずに全部食べるという習慣を、子供の頃につけたからです。食料の乏しい頃に育った団塊世代の方は、皆さんそうなのではないでしょうか。

全部食べようという努力は、自分の適量を越えることですから、当然、過食を招きます。私の場合はさらに、手術の後遺症で、気分が悪くなる確率がぐっと高くなる。それで困るのは、人様からお招きを受けたときです。心からの善意で特注のコースが選ばれており、魚と肉がシャーベットをはさんで両方ある、などという場合、同席の方にもお店の方にも配慮して必死に食べ、結局気分が悪くなって退席してしまう。そんなことが、今年になってからも複数回ありました。

もう歳ですから、自分の身体に合った分だけおいしくいただく、という基準を確立したいと思います。どうしたら、感じよくそうできるでしょうか。これがむずかしく、目下考慮中です。お店の方は食べて欲しいと思って腕によりをかけているわけですし、「もったいない」とも、当然思うわけですので。