今月の「古楽の楽しみ」2012年06月02日 23時55分45秒

今月は、18~21日です。「ドイツ・バロックのオルガン音楽」という特集にしました。目下録音中ですが、結構、愛着があります。

オルガン音楽が、大好きになってしまったのです。これは明らかに、いずみホールのシリーズのおかげ。聴き慣れるにつれて、加速度的に面白くなるのがオルガン音楽です。そこで、声楽曲を交えたりせずに、4日間、オルガンだけが響く企画にしました。前半をバッハに至る系譜、後半をバッハとして、各回を構成しています。

18日(月)は、スウェーリンク、シャイト、ツァホウ、バッハ。演奏者は、フォーゲル、ラムル、レオンハルト、ブリツィ、国分桃代です。バッハはトリオ・ソナタ第4番、プレリュードとフーガイ短調BWV543など。19日(火)はトゥンダー、ブクステフーデ、バッハで、演奏者はフォックルールと小糸恵。バッハはプレリュードとフーガイ長調BWV536、ホ短調BWV548など。しかしブクステフーデも本当にいいと思います(プレリュードとフーガ嬰ヘ短調、シャコンヌホ短調など)。

いま小糸恵さんに注目しているのは、ヴォルフ先生の人選によるいずみホールのシリーズに、日本人として最初に選ばれた方であるからです。ローザンヌで活躍しておられるということで、私もまったく知りませんでした。CDを聴くと、すごいですよ。コンサートは、来年の3月です。

20日(水)は、パッヘルベル、ラインケン、シュトルンク、グリニー(←フランス人ですが)、バッハ。演奏は椎名雄一郎、レオンハルト、イゾワール、フォーゲル。バッハの曲目は《ピエス・ドルグ》BWV572です。

21日(木)はオール・バッハで、ヴィヴァルディのコンチェルト編曲を2つ、アルビノーニのコンチェルト編曲、最後にバッハの《トッカータ、アダージョとフーガ》BWV564。ギエルミ圧巻の演奏で構成しました。

オルガン曲が好きになると、バロックの価値観は倍加します。その一助になることを願っています。

コメント

_ ルビー ― 2012年06月04日 23時58分27秒

とっても嬉しいタイミング!
来月聴きに行くコンサート、柄にもなくオルガンを幾つかピックアップしているのです。
I先生の4日間のオルガン万華鏡ゼミで、一挙に豊かなバックグラウンドに恵まれそうな予感。ありがとうございます。
今宵、何と渋谷のライブハウスで、イカしたヒラリー・ハーンを聴きました!ドイツ人プリペアドピアニストのハウシュカとの異色の共演…日本人のドラマーのもの凄さにも驚嘆。神秘の泉の妖精のようなヴァイオリンの音には、涙が溢れました。宇宙に浮かんでいるような不思議な感覚の、驚きの新世界でした。
ヒラリーの一番重要な作曲家はバッハだそう!

ジャージーなルビー

_ 転々 ― 2012年06月19日 18時39分11秒

今朝の古楽・・で小糸さんのオルガンを聴きました。

明日以降も楽しみです。

フランドルの多声音楽と教会のオルガンは最高の市民のたしなみでであったとアーノンさんの記事がありました。

日本の方がいよいよ日の出に来たようです。

_ I招聘教授 ― 2012年06月20日 00時42分00秒

日本の演奏家を育てたい。そのためには、見守り、足を運ぶ人が多くなる必要があります。転々さん、応援してくださいね。

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