古楽の楽しみ~パーセル特集2015年06月05日 22時44分17秒

古楽の楽しみ、最近はイギリス音楽をよく取り上げていますが、ようやく、パーセル特集にたどりつきました。私の大好きな作曲家のひとりです。

第1日(6/8・月)は歓迎歌(ウェルカム・ソング)、第2日(6/9・火)はアンセム、第3日(6/10・水)は舞台音楽、第4日(6/11・木)は器楽で構成しました。もし1日だけ早起きするぞ、という方がおられましたら、第3日がお薦めです。

第1日は、チャールズ2世のための歓迎歌《ようこそ、全能の王の代理者よ》とジェームズ2世のための歓迎歌《なぜ、なにゆえにムーサは皆沈黙するのか》をトラジコメディアの演奏で。合間に、ファンタジアと3声ソナタを1曲ずつ入れました。いずれも初期作品です。

第2日は、レオンハルトの弾くヴォランタリーで開始し、フル・アンセム2曲(ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団)と、ヴァース・アンセム1曲(《主よ、私はあなたに拠り頼みます》レオンハルト指揮)を聴き、著名な後期作品《テ・デウムとユビラーテ》(ティモシー・ブラウン指揮)で締めくくる形にしました。カンタータ好きの私は楽器のつくヴァース・アンセムに今まで注目していましたが、フル・アンセムもいいですね。イギリス合唱芸術の粋、という感じがします。

第3日は、劇音楽のセミ・オペラとも呼ばれる分野から、《ダイオクリージャン》。終幕「キューピッドのマスク」を中心に構成しましたが、円熟期の名曲で、すばらしいです。演奏はガーディナー。

いちばん親しみやすいのは、第4日かも知れません。ムジカ・アンフィオン演奏の室内楽、レオンハルトの弾くチェンバロ作品、カークビーの歌う歌曲と並べましたが、ふるいつきたくなるような曲がいくつもあります。

「またこの世界に帰ってきたい」という言葉で、4日間の番組を終わりました。偽らざる心境です。

【付記】久美さん、ご指摘ありがとうございます。修正しました。しかし来週の日にちと曜日を間違えるなんて、私は正しく飛行機に乗れるんでしょうか。