賢いコインロッカーの利用法(2)2015年12月18日 23時24分09秒

さてあなたは、これにしようというコインロッカーを見つけました。百円玉もあります。しかし次に、とりわけ気をつけるべきポイントがやってきます。

それは、預けるべきものを預け、預けるべきでないものを預けない、という選択です。これを、心得の4としましょう。

しめたと荷物を放り込み、ガチャンと鍵をかける。これが最低。なぜなら、あなたはすぐ必要とされるものを預けてしまったかもしれないからです。たとえば、音楽会に身軽で行こうと預けたら、チケットもいっしょに預けてしまった、というようなケース。こうしたことは世の中によくあるのではないかと、私はにらんでいます。すぐ気がつけばいいが、300円が600円になる。気がつかなければ、コンサートの受付で立ち往生します。

あるいは、仕事がはしごになっていて荷物が多く、必要な資料だけもち、次の資料は残していく、という場合。そんなケースではほとんど、少なく持ち、余分に預ける、という結果になります(きっぱり)。あいにくそれに気がつくのは、いざ使う段になってからです。

まあ、でもそれはたいした問題ではないでしょう。次の「心得5」の重要性は、どんなに強調しても、しすぎることはない。それは、荷物を入れたロッカーには必ず鍵をかけろ、ということです。

荷物だけ入れ、鍵をかけ忘れる人っているんですよね。そうしたらどうなるか。預けたはずのDVDやCDは、きれいになくなっているはずです(きっぱり)。しかしその前に、「鍵が見あたらない!」という修羅場が来る。「艱難辛苦、悪戦苦闘、絶対絶命、はたまた孤軍奮闘」(CLAUDIO山田さん)の一幕です。

コインロッカーの前で鍵を探している人って、皆さん、どう思われますか。髪の毛を逆立てて千手観音のように同じポケットを調べ、財布だの鞄の中味だのをずらりと並べている。私は、こういう人を生み出さないように、上から目線で申し訳ないですが、ご忠告申し上げているのです。

私はそんなことにならないように、鍵をもっているかどうか、早めに確認する癖をつけています。先日も新宿駅で、預けていくらも経たないタイミングで確認したところ、どこを探しても、鍵がないのですね。ずいぶん探しましたが見あたらず。もしやと思ってまだそう離れていないコインロッカーに行ってみたところ、荷物のみ入って、鍵がかかっていませんでした。フランクフルトにおける有名な伝説も、言いたくはないが、じつはこのパターンでした(続く)。

コメント

_ ダヴィデヒデ ― 2015年12月19日 00時23分32秒

パチパチ!!
世界中のガイドブック基本編に是非とも掲載して頂きたいですねっ!

_ めぐめぐ ― 2015年12月20日 08時47分23秒

私も出張が多いので、コインロッカーを多用しますが、
一番やりがちなのは、必要な荷物を入れて安心して鍵をかけ忘れるパターンです
先生のご忠告は迷える出張族を救うことになるでしょう!

_ taisei ― 2015年12月20日 12時30分23秒

今年、最後に大ネタを持ってきましたね~(笑)ただ説得力があると言えば幾多の修羅場をくぐって来た経験者だけにあると言えばあるのですが、それだけ失敗してきた人に言われてもなぁ、と言う思いも無くはない(笑)

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