今月のCD ― 2016年01月24日 08時41分43秒
今月は、久元祐子さんの「優雅なるモーツァルト」(コジマ録音)を推薦しました。いつも競演している方なので近距離から推薦するのはどうかなと思い、かなり考えましたが、本当にいいものを推薦するのを遠慮する必要はないと割り切りました。ただ新聞記事は、字数の調整のためでしょうが少し手が入っていて、私の文章と異なります。ですので本来の文章を載せておきます。
歴史ピアノと現代ピアノを弾き比べて「優雅」を引き出す試み。トルコ行進曲付きのソナタにシュタイン、変ロ長調ソナタにはヴァルターの同時代モデルが使われ、それぞれベーゼンドルファーと併録されている。慈しむようなタッチで綴られた演奏は潤い豊かで目配りが行き届き、エキスパートの貫禄十分だ。シュタインの繊細な響きを明晰にとらえた録音もいい。新風を吹きこんだのは、渡邊孝らのアンサンブル・リクレアツィオン・ダルカディア。野の花のようなガルッピのトリオ・ソナタを、卓抜なコンセプトで面白く聴かせる(ALM)。
付け加えますと、新発見のイ長調ソナタ自筆譜の異同も聴き比べられるようになっており、楽譜もブックレットに掲載されています。変ロ長調ソナタというのはK.333です。
17日に久元さんのモーツァルト全曲ソナタ演奏会その1が、ブルーローズで開かれました。作品理解がすみずみまで行き届いた音楽的な演奏で、潤いにはじけ感も加わり、200番台のソナタを再認識。新聞で取り上げて間違いなかったと思いました。
朝日カルチャーのレクチャーコンサート2つ、今週です。どうぞよろしく。(水曜日 小林一男+久元祐子、土曜日 加藤昌則+住谷美帆)。
ヴォルフ著『モーツァルト 最後の4年』日本語版のWEBサイトはこちらです。 http://composed.webcrow.jp/
歴史ピアノと現代ピアノを弾き比べて「優雅」を引き出す試み。トルコ行進曲付きのソナタにシュタイン、変ロ長調ソナタにはヴァルターの同時代モデルが使われ、それぞれベーゼンドルファーと併録されている。慈しむようなタッチで綴られた演奏は潤い豊かで目配りが行き届き、エキスパートの貫禄十分だ。シュタインの繊細な響きを明晰にとらえた録音もいい。新風を吹きこんだのは、渡邊孝らのアンサンブル・リクレアツィオン・ダルカディア。野の花のようなガルッピのトリオ・ソナタを、卓抜なコンセプトで面白く聴かせる(ALM)。
付け加えますと、新発見のイ長調ソナタ自筆譜の異同も聴き比べられるようになっており、楽譜もブックレットに掲載されています。変ロ長調ソナタというのはK.333です。
17日に久元さんのモーツァルト全曲ソナタ演奏会その1が、ブルーローズで開かれました。作品理解がすみずみまで行き届いた音楽的な演奏で、潤いにはじけ感も加わり、200番台のソナタを再認識。新聞で取り上げて間違いなかったと思いました。
朝日カルチャーのレクチャーコンサート2つ、今週です。どうぞよろしく。(水曜日 小林一男+久元祐子、土曜日 加藤昌則+住谷美帆)。
ヴォルフ著『モーツァルト 最後の4年』日本語版のWEBサイトはこちらです。 http://composed.webcrow.jp/
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