純粋という価値2016年03月12日 00時24分55秒

11日(金)、新国立劇場の新制作、ヤナーチェクの《イェヌーファ》を観ました。いい曲ですねえ。台本はいたたまれないほどに悲しく進行しますが、そこに付されたヤナーチェクの音楽が、まことに純粋無垢、真実味にあふれているのです。

このごろになって、純粋とか純真とかいう価値に、すごく心を動かされるようになったと感じています。もちろん、積み重ねや克服の上にあらわれてくる純粋さで、プリミティヴがいいということではありません。

コヴェントガーデンの《魔笛》(私のイチオシ)でタミーノを歌っているヴィル・ハルトマンに出会ったのは、嬉しい驚きでした。彼を含め、すばらしい公演だったと思います。

〔付記〕同日行かれた知人が新国最近の傑作、と激賞しておられました。私も同感。指揮者のトマーシュ・ハヌス氏を柱にヤナーチェク・シリーズをやって欲しいですね。

コメント

_ hajime ― 2016年03月13日 11時47分19秒

私は、5日に観ました。
ジェニファー・ラーモア〔コステルニチカ〕のような人がいると、“オペラは劇” を実感します。すばらしい舞台でした。

彼女らに、日本人歌手たちは、なかなか追いつきませんね。
(仕方のないことかもしれませんが・・・ )

_ I招聘教授 ― 2016年03月15日 00時14分27秒

本当にそうですね。hajimeさん、東京まで来られたのですか。

_ hajime ― 2016年03月15日 16時20分33秒

はい。
翌日(6日)は、午前に上野で 《ボッティチェリ展》を観て、午後から横浜のクイケン《マタイ受難曲》へ。
“さっき見た” 場面を、“今度は耳から” という、ちょっと不思議な体験でした。

_ I招聘教授 ― 2016年03月16日 22時59分03秒

芸術三昧ですねえ。

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