大人と子供2016年03月28日 07時30分35秒

声楽アンサンブル・コンテストの3日目、20日(日)は、一般部門。大学職場一般37団体の後に、小学校・ジュニア部門が5団体が置かれていました。併せて採点するのです。

迫力満点だった高校の部に比べると、一般の部はやや落ち着いて、熟したアンサンブルがインドネシア、フィリピンの団体をも交えて、味わいもさまざまに展開されました。つまるところ採点も比較的割れたのが、この日でした。

時計は回り、小学校の部が開始されたのが、17時27分。オトナの団体が熱戦を繰り広げた後に子供たちではいかにも気の毒、という思いで臨みました。

ところが。5団体が5団体ともめざましい合唱で、疲れを一気に吹き飛ばしてしまったのです。同じ基準で採点するのはどうかなと思っていましたが、それどころではありません。とくに福井市明新小学校が指揮者なしで(!)、4声曲を含む達意のアンサンブルを繰り広げたさまは壮観というほかはなく、あっけにとられたというところです(本選でも審査員特別賞を受賞)。これなら、最後に置かれていたことにも意味があります。

21日(月)、バッハの誕生日に、勝ち抜いた15団体による本選が行われ、福島県の合唱文化の高さ、厚み、広がりを立証する形で、コンテストの幕が閉じられました。おもてなしもいただき、高揚もしていましたので、疲れを感じる暇もない4日間でした。話題に事欠かない福島県ですが、行政・教育も一体となった音楽のパワーこそ、復興のシンボルであると思います。それにしても、これほどとは。

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