木曽川 ― 2008年04月26日 23時20分14秒
列車の旅をする方には、この線に乗るならここは見落とせない、というスポットがあると思います。東海道新幹線ならば、皆さんは、どこでしょうか。私は、名古屋の先で渡る木曽川です。とにかく水量が多く、雨で増水しているときなど、こわいぐらい。堂々たる大河川ですね。
そのことが心にとまるのは、私が長野県育ちであるからかもしれません。上流の木曽川は、山の迫る深く暗い渓谷を、狭そうに流れている。これに対して天竜川は、諏訪湖を水源とし、伊那谷を広々と、開放的に流れています。「ハアー、天竜下れば~」(この歌、ご存じですか)ということが可能になるわけです。
ところが、天竜川がそのままあっけなく太平洋に出てしまうのに対し、木曽川は濃尾平野を流れるうちにどんどん成長し、数倍の貫禄を身につけます。ですからその下流を渡るとき、サクセス・ストーリーを見るような感慨を覚えるのです。
昨夜、今夜と2回木曽川を渡りました。でもどちらも夜だったので、本を読んでいるうち気づかずに過ぎてしまいました。残念。
タバコ衰退(Ver.2) ― 2008年04月17日 23時43分54秒
自分の若い頃と昨今の環境や風俗の違いに詠嘆を覚えることが、よくあります。そのひとつが、喫煙。昔は、男がタバコを吸うのは当たり前で、私のように、タバコを吸ったことがない、という人はほとんどいませんでした。当然、会議や飲食の際には皆スパスパと吸って、誰も悪びれません。徹夜麻雀の際にはずいぶんいぶされましたが、吸わない自分が悪い、ぐらいに思っていました。
そんな記憶があるものですから、タバコを吸う人がいかにも肩身が狭そうな昨今の状況を見ると、多少の憐憫を感じます。しかも吸える場が、日々狭くなる。私の大学では建物内が禁煙なので、吸う人は建物前の特定箇所に出てきて吸っています。いつも同じ人ですから、目立つことこの上なし(笑)。
こうした状況なので、タバコの臭いに対する感覚が、前より鋭くなりました。もう以前のことになりましたが、タクシーに乗ると臭うことが、よくあった。道中吸えない愛煙家の方がタクシーに駆け込み、吸っていたようなのです。喫茶店も同様で、自由に吸える店はえらくタバコ臭い、という現状があるように思います。
神奈川県で、公的な場での全面禁煙条例が提案されたそうですね。飲食業界や雀荘は、こぞって反対しているとか。タバコを吸ってくつろぐお客さんも多いでしょうから無理もありませんが、反対に、タバコが辛いからそうした場を避ける人も、いるだろうと思います。個人的な体験では、灰皿に吸いかけのタバコが乗っていて、その煙jがこちらに来る、というのが最悪です・・・と書きながら、弱いものいじめをしているような感覚を覚えるのが、昔と違うところ。
森博嗣の『笑わない数学者』というミステリーを最近読みましたが、主人公のタバコを吸いたがる様子が、ライトモチーフのように綴られていました。その都度、かなりの抵抗を感じたのが不思議です。
乗り継ぎ ― 2008年04月14日 22時17分18秒
須坂に行くときには、国立~西国分寺~武蔵浦和(または南浦和)~大宮~(新幹線)~長野というルートをたどります。乗り継ぎがありますから、ネットを調べる。昨日もその指示を仰いだのですが、武蔵浦和で20分近い待ち時間があるのを不審に思っていました。
ところが着いてみると、1台前の埼京線に、悠々間に合うのです。大宮には予定よりはるかに前に到着。な~んだ、それならもう少しゆっくり出てこられたじゃないか。大慌てで飛び出してきたのに!
どうやらナビは、余裕をたっぷり取って、乗り継ぎを教えてくれたらしいのです。でも、ナビを調べる人は、時間がない人、急いでいる人なのではないでしょうか。ゆっくり余裕を見て出る人が、ネットを検索しますかね。
国立駅にも新幹線の自動販売機ができました。よし、ここで買けば乗り継ぎ速いぞ、と思ってやってみると、楽勝で間に合う時間なのに、次の列車が対象になってしまう。急ぐから、ここで買おうとしているのに・・・(イライラ)。東京駅に駆けつけ、よし間に合った、と思って自動販売機を使うと、画面に出てくるのは次の列車。絶対間に合うのに!
というようなことばかり経験しています。ナビには、待ち時間を詰める設定もあることがわかりましたが、急いでいる人のニーズにこそ応えてほしいなあ。
ドイツ料理 ― 2008年03月17日 23時10分57秒
ホームページをやっていた頃は、何人もの「店子」が、共同経営者として参加していました。そのうちの古株で、「押し入れ」のハンドルネームで愛されたNさんが上京。仲間たちと飲みに行きました。Nさんは大学の専任講師になられ、店子の中でも出世頭です。おめでとう。
お店は、有楽町のガード下にある、「レネップ」というドイツ料理店。加藤昌則さんに教えていただきました。飲み物も食べ物も本格的なドイツ仕込みで、よくある「ドイツ風料理」とは違います。Weissbierは白、黒(というのも変だが)と揃っており、ビール好きの方には、ぜひお薦めです。
かくいう私、40年にわたるビール党から、足を洗いました。目下、ワインにシフト中。それも、ドイツ・ワインから、イタリアなど、ラテン系のワインに好みが移ってきています。でもこのお店なら、ドイツ党に逆戻りです。ドイツきっての品質で、日本ではなかなかお目にかからないフランケンのワインが、このお店には並んでいるからです。お客様でいっぱい。私が通っても大丈夫とお見受けしました。
本領発揮 ― 2008年02月19日 21時49分24秒
高貴なるおおぐま様、ご来訪ありがとうございます。充実したブログ、拝見しました。コメントのハンドルネームをクリックすると飛べますよ。
入学試験の帰り、同僚の先生方と、国立の名店、杏仁坊に寄りました。ちょっと不便ですが、たいへんおいしい中華料理で、大勢で訪れるのにも最適なお店。重宝に、使わせてもらっていました。このお店なくしては、私のオフ会は考えられません。
え?そのお店、つぶれないの、とおっしゃるんですか?帰り際に店長が挨拶に来られ、今月一杯で閉店されるとのことです。このお店までなくなってはどこに行ったらいいの、と、呆然と立ち尽くす私でした。これからは、皆様お薦めのお店に行くほかはなさそうです。
回復中 ― 2008年02月06日 22時05分25秒
ご心配をおかけしております。病院に早めに行ったことが幸いし、悪化や後遺症はどうやら防げそうです。これまで、病院に行くのが面倒で「そのうち治るだろう」などと放置し、大ごとになったことが、何度もありました。皆様もぜひ、早めに病院に行く習慣をお付けください。あのまま仕事の旅に出ていたらと思うと、背筋が寒くなります。
静養中読んでいる本の感想とか、いろいろありますが、それはまた復活したら、ということで。(眼科クリニックは、よくオフ会をやった『ドルチェ』のすぐそばにあります。近くに、薬局が4件もあることに気づきました。)
まだ静養中 ― 2008年02月05日 22時17分31秒
お見舞いをくださった方々、ありがとうございます。キャンセルその他で連絡を差し上げた方の3分の2ぐらいが経験者で、ずいぶん多くの方が帯状疱疹を罹患しておられるのだと知って驚きました(私は初めてです、ダヴィデヒデさん)。伝染性があるためでしょうかね。ただ、顔にできた方は、今のところおられないようです。
顔の一部が、火事の焼け跡のようになってきました。これは、治る途上の現象だそうです。そういえば、たまにこういう顔の人を見たことがあるような。長いこと残ると、困りますね。明日まで、外出禁止です。
顔が・・ ― 2008年02月02日 22時18分47秒
今日は、琵琶湖ホールで《ばらの騎士》の公演を見、夜遅く松本に入る、という予定を立てていました。朝、家を出てまず寄ったのが、国立の宮元皮膚科クリニック。なぜかというと、2~3日前に虫に刺されたらしく、顔が腫れてきたため、妻が強硬に、病院に行けと勧めたのです。
院長は、頭脳明晰な女の先生。私の顔を見るが早いか、これは虫さされなどではない、帯状疱疹だ、とおっしゃるのです。病状はもう2~3日進む、ということで、顔に帯状疱疹が出た場合の進行写真を見せてくれました。う~ん。先生は、病気の概略やその危険などについて明快に説明した上で、家に帰って寝間着に着替え、安静にすること、5日間は外出しないことを、きっぱりと言い渡されたのです。
昔なら、診断即入院であるとか。この時点で診察を受けにいって、大正解でした。原因は間違いなく過労だ、と、先生はおっしゃいます。私自身は最近それほど疲れた感じはしていませんでしたが、過労死する人は、疲れに気づかずに死んでしまうのだとか。気づいていれば、休むわけですから。なるほど、と思いました。
そこで謹慎中読む本をまとめ買いし、帰宅。琵琶湖ホールと松本ハーモニーホールに、キャンセルの連絡を取りました。トークを下りるのは、公表してチケットを売っていたわけなのでたいへん申し訳なかったのですが、小林道夫先生が解説も兼ねてくださることになり、一安心。
そんなわけで、週末は療養します。関係の方々、ごめんなさい。
疫病神 ― 2008年01月24日 21時59分52秒
国立に「赤川」というお寿司屋がありました。よくオフ会で使い、写真も載せていましたから、覚えておられる方もおありでしょう。ここが閉店して、もう2~3年になるでしょうか。
新宿に「雅」(まさ)という、信州料理の店がありました。たいへんおいしいお店で、柴田文彦さん、高澤秀幸さんの両親友と出会ったのがここ。ここもしばらく前、閉店しました。
勤め先からお昼を食べに出るとき、絶品だったのが喫茶店の「タイム」。富士山の水を使って調理するという、良心的なお店でした。ここの閉店は、去年だったかな。
朝日カルチャー横浜に行った帰りには、いつも、「げんこつラーメン」に寄っていました。これは大好きで、新宿や阿佐ヶ谷の店にもよく行きました。いまはどこも、別のお店になっています。
・・・というように、私の好きなお店の閉店が、相次いでいます。国立南口のスープカレー店やラーメン店もなくなり、コンサート帰りに寄るところがなくなって、立ち往生です。
こうも続くと、なんとなく、偶然ではないような気がしてきました。閉店と自分の間に、因果関係があるように思えてきたのです。現状ですと、「礒山の通う店はつぶれる」と心ない総括をする人がいても、あながち否定できないように思えます。
しかし、食事ができないのは困ります。仕事柄、お客さんをお連れできるお店も、盛り場ごとに1つは、欲しい。皆さん、ご存じのおいしいお店を、教えていただけないでしょうか。隠れた名店など、大歓迎です。さっそく食べに行き、気に入ったら通うことにしますので。
Oさんつながり ― 2008年01月19日 22時26分12秒
「今日は疲れたから、もう寝ます。お休みなさい」--こういう日もあり、という前提で狙っていた連日更新が、とぎれてしまいました。前回の更新が、夜の12時を過ぎてしまったためです。こういうところをごまかせないのが、ブログなんですね。 その代わり、エリコさんがトラックバックを入れてくださいました。「たのくら」コンサートについてです。併せてお読みください。
出演したチェンバリストが、Oさん。私と対極にある人格者が、Oさん。「すざかバッハの会」の会長で、コメントもつけてくださっている方が、Oさん。新しいコメントで「だって面白いんですもん」などとのたまわれた方も、Oさん。最近、まわりにやたらにOさんがいます。そう言えば、「I教授の家」で自主コンサートを催したとき、出演されたお二人はどちらもOさんでした。
話は飛びますが(笑)、私は部屋にいるときはたいてい、テレビを流している(たいていは音なし)。これだけテレビを見ていると、必然的に、女子アナに詳しくなります。私の見るところ、意外と悪くないのが、テレビ東京。そして、この局の二枚看板のアナウンサーが、どちらもOさんなのです。
第1のOさんは、ひじょうに完成された印象の方。経済の番組が多く、ジルベスターコンサートの司会もなさいます。ブログを見るとファンの書き込みが殺到していて、当然ながら、当室とは大違いです。
もう一人のOさんは、触れなば落ちんという感じの方で(穏当を欠く形容でしょうか、ごめんなさい)、お二人ともすばらしい。この方が司会をしている「メデューサの瞳」(水曜日深夜)というのが、私が今、いちばん面白いと思っているテレビ番組です。
4人の女性のうち誰が本物かを当てる、というタイプの番組は、昔からありました(今週は、38歳で孫のいる人は誰か、という出題でした)。しかしこの番組では、「メデューサ」と称する人間目利きが2人登場して、観察と、推測を披露する。メデューサになるのはホテルマン、ホスト、銀座のママさん、人材派遣業その他、人を見る目に自信があるという方々です。そしてわれわれは、彼らが正しく当てられるかどうか、正解であればそれにどのように到達したかを見て、楽しむのです。
それがまた、じつに良く当たる。たいていは、思いも寄らないところに目を付けています。シャーロック・ホームズさながら。私など、「人間観察」などというカテゴリを作っていてもまったく人を見る目がありませんから、教えられるところ大です。
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