8月のイベント2008年08月01日 23時28分14秒

恒例のイベント紹介です。詳細は、それぞれのホームページを検索してください。

2日(土) 10:00 朝日カルチャー新宿 「新バッハ・魂のエヴァンゲリスト~若き日に、死を見つめて」

9日(土) 13:00 朝日カルチャー立川「無伴奏シャコンヌの世界」

16日(土) 10:00 立川楽しいクラシックの会「ヘンデルの真髄、オペラ」

17日(日) 14:00 すざかバッハの会「バッハ最先端その4」 この1曲:《ブランデンブルク協奏曲》第3番ト長調 《マタイ受難曲》:オリーブ山にて

23日(土) 13:00 朝日カルチャー横浜「水上の音楽とヘンデル」

24日(日) 栃木県合唱コンクール審査

30日(土)、31日(日) 山梨県合唱コンクール審査

7月のイベント2008年07月03日 06時37分57秒

7月というのは、1年の後半ですね。今月は、バッハ・プロジェクト(バッハ演奏研究プロジェクトを略して)の「ピアノで弾くバッハ」シリーズ、第1回のレッスンで始まりました。どんな進行になるのか予測できず、一抹の不安を抱いていましたが、渡邊順生さんのご指導が楽譜への深い読みに裏付けられてすばらしく、順調に滑り出したことを喜んでいます。10日(火)は、今井顕先生がバドゥーラ=スコダの『バッハ 演奏法と解釈』(新刊)について講義されますので、ご来場ください。どなたでも、無料で聞いていただけます。18:00から、6号館のスタジオです。

今月の予定は、定例のカルチャーのみです。やっぱり、そういう月もないと。一応ご案内しておきます。

5日(土) 10:00 朝日カルチャーセンター新宿「新・バッハ/魂のエヴァンゲリスト~伝統からの巣立ち2/アルンシュタット時代」

19日(土) 10:00 立川楽しいクラシックの会「夏だからヘンデルを」

26日(土) 13:00 朝日カルチャーセンター横浜「テレマンの愉しみ」

6月のイベント(2)2008年06月03日 23時12分50秒

6月17日(火)のバッハ演奏研究プロジェクトは、野平一郎さんの演奏付き講演です。野平さんは最近ずっと《平均律》の研究をなさり、見事なコンサート/CDも披露されました。その意味で、「ピアノで弾くバッハ/《平均律クラヴィーア曲集》第1巻」シリーズへのご登場は、タイムリーです。どなたでもいらしていただけますので、お見逃しのないように。18:00から、6号館110スタジオです。

20日(金)は、東大和講座の2回目で、テーマは古典派。18:00からです。21日(土)はたのくらで、「フランスの器楽曲~グリニーからクープランまで」。10:00から。22日はすざかバッハの会。今回は「バッハ最先端」の第3回で、「この1曲」は無伴奏チェロ組曲の第1番、《マタイ》は「最後の晩餐」になります。--いまホームページにアクセスすると、「当選されました」という画面になりますね。フィッシング詐欺にのっとられているようなので、お気を付けください。

25日(水)は、いずみホールのベートーヴェン/弦楽四重奏曲シリーズ。日本のトップ奏者(豊嶋、矢部、川本、上村)によるアルティ弦楽四重奏団の出演で、第5番イ長調と、第9番ハ長調《ラズモフスキー》です。

28日(土)は、朝日カルチャーのはしご。10:00からは新宿の音楽史シリーズで、「ロマン派」をやります。ワーグナーの《トリスタン》を採り上げます。13:00からは横浜校のバロック講座。今回はクープランが中心になります。

休日もないのに結構詰まっているので、乗り切れるかどうか、心配です。よろしくお願いします。

6月のイベント2008年06月01日 23時04分47秒

6月になりました。今月はイベントが多く、中にはたいへん神経を使うものが含まれていますので、ちょっと緊張しています。ともあれ、ご案内を。

まず7日(土)には、朝日カルチャーセンターをはしご。新宿校では、「新・魂のエヴァンゲリスト」というバッハの連続講座を始めます。たくさんの方にご愛読いただいた私の処女著作を読み直し、新しい研究に基づく修正を施しながら、同著改訂版の出版に足がかりを作りたいと思います。10:00~12:00で、第1土曜に出講します。

午後15時30分からは、不定期に開催している立川校のバッハ講座。名曲をたどる企画、今回は、管弦楽組曲です。

9日(月)には学内で「バッハの失われたカンタータをめぐって」という研究発表をしますが、これは、非公開。10日(火)にはバッハ演奏研究プロジェクトの立ち上げを記念して「バッハの演奏史を振り返る--演奏研究のための問題提起」という講演をします。こちらは公開で、どなたにもご参加いただけます。18:00から、国立音楽大学6号館110室スタジオです。

12日(木)の夜は東大和市の市民企画講座「音楽史を学ぼう」に出講します。この日は、バロック音楽がテーマです。19:00から、東大和市立南街公民館で開催します。

14日(土)が最大の難関。藝術学関連学会連合のシンポジウムが、私の司会で開かれます。です。「昭和40年代の日本における藝術の転換」というテーマで、1970年前後の時期における藝術を語り合います。私は司会者で、パネリストとその演題は以下の通りです。

佐野光司(日本音楽学会)「音楽における前衛とポスト・モダン--日本におけるその転換の意味」 

千葉成夫(美術史学会)「「もの派」と「もの派以後」--戦後から戦後以後へ」

國吉和子(舞踊学会)「土方巽・暗黒舞踏と日本――見出された「からだ」について」

神山彰(日本演劇学会)「衰退したジャンルの心性と行方ーー新派・新国劇・レヴュー」

先日会合を持ち、充実した会になりそうだという実感を得ました。場所は学習院女子大学2号館で、東京メトロ副都心線西早稲田駅のどの出口からでも、すぐ目の前です。新しい地下鉄を楽しみながら来ていただければ幸いです。

これでまだ半分。過密ですね。心配になってきました。

新合唱団立ち上げ!2008年05月27日 22時35分26秒

新しい合唱団ができました。「名前はまだない」状態です。

《平均律》研究の項でご紹介した、国立音楽大学音楽研究所バッハ演奏研究プロジェクトの「声楽作品研究」部門の活動です。私はリフキンのソロ編成方式の長所を強く感じ、大阪で「バッハ・コンチェルティーノ」というグループを立ち上げていたのですが、今回は教育目的に鑑み、バッハの理想(?)に即した1パート4人の合唱を構想しました。教員でコンチェルティーノ(ソロ・グループ)を組み、若い人たちが補佐グループ(リピエーノ)で支えるという形のアンサンブルです。

外部にも門戸を開けるといいのですが、とりあえず最初は内輪で、基礎作りに徹することにしました。とはいえ、大学院修士課程の新カリキュラムに位置づけられ、博士課程の学生も4人加わりましたので、現状からすれば、強力な顔ぶれです。通奏低音を大塚直哉さんが担当。指揮者には藤井宏樹さんをお招きしました。

今日は、若いメンバーを中心に声出しをしました。私の大好きな《ヨハネ受難曲》のコラールやシュッツのモテットが眼前で音になり、思わず興奮。皆様にお聴きいただく日が楽しみです。お披露目のコンサートは、10月9日、立川アミューを予定しています。

《平均律》、勉強しませんか?!2008年05月16日 22時03分25秒

国立音楽大学の音楽研究所(私が以前ベートーヴェン研究を行っていたセクション)が復活、私がバッハ部門を司ることになりました。題して、「バッハ演奏研究プロジェクト」。定年までの期間、せいぜい力を注いで、職場に恩返しをしたいと思います。

プロジェクトは、ピアノ部門と声楽部門を分けて活動することにしました。今日は、ピアノ部門をご紹介します。「ピアノで弾くバッハ」というテーマで、古楽演奏の最前線にも学びながら、ピアノでバッハをどう弾いたらいいかを勉強します。今年は、《平均律クラヴィーア曲集》第1巻を採り上げます。

時間は火曜日の6時~7時半。6月から12月まで、計13回の勉強会が開かれます。講演会と、公開レッスンが半々。講師の1回目は私、2回目は野平一郎さんで、後期には、富田庸さんも登場されます。中心となる指導者は、渡邊順生さんです。

修士の1年生が新カリキュラムで単位になるほか、外部からも受講生を募集します。ときどき覗きに来る方には無料で開放しますが、継続受講し、レッスンを受けられた方には、大学が受講証明を発行します。選ばれれば、発表のコンサートにも出演できるはずです。受講料は、合わせて4万円です。

20日(火)の6時から、大学1号館の120室でガイダンスをします。院生のためのものですが、外部の方も参加してくだされば、その場で申し込みができます。まだ正式にご案内していませんので、ご案内後に手を挙げていただくこともできますが、あまり多くなるようでしたら、何らかの制限をするかもしれません。

詳細なスケジュールは、追って発表します。よろしく!

5月のイベント2008年05月14日 22時11分28秒

まだご案内していませんでした。遅ればせながら。

5月24日(土) 13:00-15:00 には朝日カルチャーセンター横浜校で、「バロックの名曲を聴く」の第3クールが始まります。今月は「ヴィヴァルディとイタリアの後期バロック」というテーマです、

5月25日(土、15:00-16:30)は、日本ピアノ教育連盟の東海支部で講演します。場所は名古屋アパホテル、演題は「モーツァルトの響きの魔術」です。N市のNさん、お世話になります。

5月31日(土)は「楽しいクラシックの会」例会(立川市錦地域学習センター、10:00-12:00)で、今月のテーマは「歌うイタリア」です。ストラデッラ、カルダーラ、スカルラッティ(親)あたりが中心になることでしょう。よろしくお願いします。

4月のイベント(5)2008年04月11日 21時49分17秒

更新をするとき、まずすること。それは、トラックバックの削除です。毎回十数件のトラックバックが、海外から入ってくる。機械的に送信されているようで、削除しても削除しても送られてきます。で、案外手間なので、トラックバックを廃止しようと思いますが、よろしいでしょうか。

当初は、トラックバックを、リンク代わりにしようと思っていました。私は無精なので、HPをやっていた頃も、リンクの構築が苦痛だったのです。相互リンクをご希望の方には申し訳ありませんが、コメントの中に盛り込んでいただくよう、お願いします。

ついでに、ご案内を。今月の「楽しいクラシックの会」は、19日(土)の10:00から、「コレッリと中期バロック」というテーマで行います。朝日カルチャーの横浜は休み。同じく朝日カルチャーの立川では、「礒山 雅の音楽講義--クラシック音楽の指針」というシリーズを始めます。第4水曜日の10:30からで、とりあえず3回。私が音楽美学の授業で話しているような内容を、一般向けに再構成するつもりです。

ところで、今月の第4水曜っていうと23日なんですが、22日の夜はいずみホールの童謡コンサートですよね。朝一番で帰るの、大丈夫だろうか・・・。

4月のイベント(4)2008年04月05日 22時29分42秒

いずみホールでは、4月26日(土)の16:00からも、イベントがあります。

今年、いずみホールでは、通年企画としてベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲を、8つの弦楽四重奏団のリレー方式で演奏するコンサート・シリーズを行います。26日に行われるのは、そのためのプレ・イベントです。

レクチャー「魅力を語る」となっていますが、中味は豊富です。前半は、企画監修をお願いしている土田英三郎先生との対話で、この作品分野について概観します。後半は、アルティ弦楽四重奏団のチェリスト、上村昇さんを交えて、聴き所や、演奏のむずかしさ、面白さなどを語り合います。助成 人による新進の四重奏団、クワルテット・アルモニコに、極めつけの楽章を演奏してもらう計画にもなっています。入場無料ですが事前申し込み制ですので、興味のある方は、私にご一報下さい。公演の通し券(よく売れています)も、今のうちにどうぞ。

4月のイベント(3)2008年04月04日 23時13分12秒

4月22日(火)、いずみホールで、「童謡!この尊きもの」というコンサートを開きます。花岡千春さん(ピアノ)とやっている「日本のうた」のシリーズの第3回にあたります。出演者はソプラノの松田昌恵さんと、テノールの畑儀文さんです。

誰でも知っている曲を並べて一流の歌手に歌わせる、という客集めのコンサートだと、思われたくありません。私はこの企画のために、童謡を相当勉強しました。そして、大正後期に一気に盛り上がったこの運動の精神に感銘を受け、子供の心に芸術の理想郷を見いだしたその精神を伝えようと、プログラムを組みました。

したがって、いわゆる「子供の歌」を広く含むコンサートではありません。演奏されるのは、大正期と、その後継にあたる昭和初期の作品だけです。そして、その精神と今日どう向かい合ったらいいかという問いかけを踏まえて、加藤昌則さんに新作を依頼しました。加藤さんは、童謡運動の旗手となっていた『金の船』誌からの2つの詩(若山牧水など)と、詩人でもある歌手、宮本益光さんの詩を選び出し、目下、作曲してくださっています。この思いを汲んで、ぜひ応援していただきたいと思います。構成は次の通りです。具体的な曲については、いずみホールのホームページをご覧下さい。

第1部 童謡運動の始まり--大正7年から9年まで/第2部 童謡の盛期--大正10年代/第3部 昭和のレコード童謡/第4部 山田耕筰の芸術/第5部 童謡の精神を求めて(加藤昌則の新曲)